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【岡山県鏡野町】住民が国内最大規模の風力発電の計画に反対する要望書を町に提出。建設には町が保安林の指定解除必要⇒住民「山の保水が下がる」「土砂災害や騒音による健康被害」懸念




岡山県鏡野町の住民が、国内最大規模の風車による風力発電の計画について、建設計画に反対する要望書を町に提出。(参考

要望書を提出したのは、地元住民などで作る「鏡野風力発電を考える会」。

建設計画は、「鏡野町羽出、地区から富地区にかけて標高約1200メートルの尾根筋、約1012ヘクタールに直径136メートルの風車を最大25基設置するもので、最大発電量は9万2400キロワット」とあり、まさに国内最大規模の風車だ。

住民が不安を覚えるのも当然だろう。しかも、「建設には町が保安林の指定を解除することが必要」らしく、保安林を伐採しての計画のようだ。保安林が伐採されれば山の保水力の低下に繋がり、災害発生の危険度が増す。住民が反対するのは当然だろう。

要望では、土砂災害の懸念や風車の騒音による健康被害、建設する際の自然破壊などを理由に計画に反対していて、鏡野町を中心に県内など4806人分の署名が添えられています。

建設には町が保安林の指定を解除することが必要で、建設計画の全面撤回を求める会は町に指定を解除しないよう求めています。

(鏡野風力発電を考える会 大角香櫻里代表)
「山の保水が下がる。近年多発している豪雨災害が起こった時、近隣住民だけでなく下流域まで 影響が及ぶ危険がある」

(鏡野町総合政策室 瀬島栄史室長)
「町としては、今までと変わらず事業者が住民の安心安全を担保した上で進める。それが担保できない場合は中止させる方向で進められればいい」

引用元 「風力発電計画に反対する要望書」住民が提出 土砂災害や騒音による健康被害を懸念【岡山・鏡野町】

どうやら町の立場は、近隣住民の納得を得られなければ計画を中止させるようなので、ひとまず安心だ。住民の反対を押し切って森林を切り開く事業を推進する自治体もある中、あくまでも住民の理解第一という姿勢は好感が持てる。

確かに近い未来、再生可能エネルギーが重要な役割を果たし、主要電源のひとつになることは間違いない。だからといって、環境に配慮する再生可能エネルギーの設置に自然破壊をしていては本末転倒だ。

日本の国土のおよそ4分の3は山地と言われている。そういう環境の中でどうやって自然破壊や災害を発生させないよう、再生可能エネルギーを主力電源にしていくかを考えていくべきだ。







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