
中国、EV電池素材「黒鉛」を輸出規制。ハイテク分野における対中輸出規制への対抗措置か・・・日本は約9割を中国に依存
読売新聞は1日、「中国がEV電池素材「黒鉛」を輸出規制…輸入の9割占める国内メーカー、対応急ぐ」を配信。「中国政府は1日、黒鉛(グラファイト)の輸出規制を発動した。日本は電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の材料などとして、輸入量の約9割を中国に頼っている。調達が今後、滞る恐れもある。」とあった(参考)。
中国の措置に、日本側はハイテク分野における対中輸出規制への対抗措置と見ているという。
純度や強度、密度の高さといった一定の要件を満たす黒鉛と関連製品を対象としている。輸出事業者は、輸出管理法などに基づき、中国商務省の許可が必要になる。
中国商務省は、「特定の国や地域を対象としておらず、規定を満たせば輸出は許可される」との見解を示している。ただ、日本の経済官庁幹部は、半導体製造装置などハイテク分野で対中輸出規制を強める米国や日本を念頭に置いた対抗措置との見方を強めている。
米商務省は2022年10月に、スーパー・コンピュータや人工知能(AI)に使う先端半導体やその製造に必要な装置、技術について、中国への輸出を事実上禁じた。その後、2023年10月に中国向け半導体関連の輸出管理規則を一部改定する暫定最終規則(IFR)を発表。中国以外の国への輸出も管理対象に含むなど、追加措置を取ることで迂回リスクへ対処。
日本政府も今年7月、先端半導体の製造装置など23品目を輸出管理の規制対象に加えた。「事実上の中国向け輸出規制措置」「日本も足並みをそろえる」と報じられた。
おそらくこれらの報復措置と見ていいだろう。
輸入の9割も中国に依存しているとは。またしても中国依存の弊害が出た。これを機に、すべての輸入品をチェックし、極端に中国に頼っているところがないか洗い出すべきだろう。中国相手に依存していたら今後このようなことは頻繁に起きるだろう。リスクを考えれば、調達先を一つの国に依存するのではなく、多角化すべきだ。
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