【歴史的人事】防衛省、海上自衛隊の「海将」に初めて女性を昇任させる人事を決定
歴史的な人事だ。
防衛省は、海上自衛隊の海将に初めて女性を昇任させる人事を決めた。
「初の女性「海将」誕生へ 海上自衛隊」
防衛省は、海上自衛隊で階級が最も高い「海将」に初めて女性を昇任させる人事を決めました。どんな業務に?https://t.co/NakiAUQJxt— NHKニュース (@nhk_news) December 15, 2023
防衛省は、海上自衛隊で階級が最も高い「海将」に初めて女性を昇任させ、日本周辺の防衛警備にあたる「地方隊」のトップの「地方総監」に起用する人事を決めました。
海上自衛隊は、日本周辺の防衛警備や災害派遣を担う地方隊を全国の5か所に配置し、護衛艦などによる警戒・監視を行っています。
防衛省はこのうち、青森県むつ市に司令部を置き、津軽海峡や北海道周辺の海域を担当する大湊地方隊トップの地方総監に、海上自衛隊幹部候補生学校長の近藤奈津枝海将補を起用する人事を決めました。
地方総監は海上自衛隊で階級が最も高い海将が就くポストで、今回、近藤海将補を海将に昇任させます。
自衛隊が69年前の1954年に発足してから女性が海将に昇任するのは陸将と空将も含めて初めてで、地方総監に起用されるのも初めてです。
(出典 防衛省)
自衛隊発足以来初とあるが、旧帝国軍から見ても前例はないのではないだろうか。
また、記事には「防衛省は女性の活躍を推進するための計画を策定していて、3佐以上の幹部に占める女性の割合を再来年度までに5%以上に引きあげるとしています」とあり、防衛省は女性人事に積極的に取り組んでいくようだ。
今回の人事は女性だから昇任させたのではなく、おそらく相当優秀な人物なのだろう。そうでなければ女性の活躍を推進するためとはいえ、海将に抜擢はしないだろう。
議員や企業の人事で女性を増やそうという声があちらこちらで聞こえるが、ただ数を増やすのではなく、優秀な女性を見出し起用していただきたい。それらの女性の活躍が、女性の社会進出を後押しするはずだし、働く女性の支えになるはずだ。
ネットの反応
歴史的な出来事です。近藤海将、おめでとうございます。 https://t.co/ky6Vex81oU
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) December 15, 2023