川勝知事、能登半島地震「人ごとではない」⇒重要な被災地支援の会議を欠席し、地元新聞社の賀詞交換会に出席?会議の首長欠席は静岡県だけ!
静岡県の川勝知事は、県庁で仕事始め式の際に、能登半島地震について触れ、「元日から地震が発生し70人以上が亡くなり、寒空のなかで避難生活をしている人がいる。本県もひと事ではなく、発生の直後から情報収集にあたったり、職員の派遣や食料の提供などをしたりしている。支援拠点も定まらないまま寒空の中で活動している仲間がいることを忘れないでほしい」と述べていたが、6日の読売新聞の報道では「人ごとではない」と言っていたにもかかわらず、地震の被災地支援について話し合うオンライン連絡会議を欠席し、地元新聞社の賀詞交換会に出席していたそうだ。
静岡県の川勝平太知事が4日、石川県能登地方を震源とする地震の被災地支援について話し合うオンライン連絡会議を欠席し、地元新聞社の賀詞交換会に出席していたことが分かった。会議は災害協定を結ぶ中部・北陸の9県1市が参加。知事や市長ら首長が出席した中、静岡県のみ県幹部である危機管理監が代理出席した。
川勝知事は同日の県庁仕事始め式で、能登半島地震に触れて「人ごとではない」と述べ、被災地支援に取り組む姿勢を強調していた。
中部9県1市災害時等応援協定にかかる連絡会議の構成県市は、富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、名古屋市。これに各県の知事や全国知事会会長である宮城県の村井嘉浩知事が出席しオンライン会議が開かれた。静岡県以外はすべて首長が出席。日経新聞によると「被害状況や今後必要になる物資や人的支援について話し合った」という(参考)。非常に重要な会議ではないのだろうか。
一方で、聞き慣れない方もいるかもしれないが、賀詞交歓会とは「ビジネスシーンなどにおいて新年に実施される催しです。 取引先企業や関係者などが集まり、新年の挨拶や名刺交換を通して、参加者同士の交流を深めるために行われます。 賀詞交歓会は、会社のほか業界団体や、行政機関が主体となって開催されることもあります」と説明されている(参考)。こちらはどうしても出席しなくてはいけない会だとは思えない。
因みに、共同通信は「1月5日(金)に予定しておりました共同通信社賀詞交換会は、能登半島地震発生を受け、中止とさせていただきます」と発表。
つまり、川勝知事は能登半島地震について「人ごとではない」と述べながら、重要なオンライン連絡会議を欠席し、地元新聞社の賀詞交換会で名刺交換に励んでいたのだ。
静岡県は、代理出席が可能だったことを理由に再調整は検討しなかったそうだが、肝心の会議について読売新聞は「ただ、会議では静岡県だけが発言をしておらず、県議や県職員からは、知事の欠席を疑問視する声が出ている」と指摘した。
「人ごとではない」と言いながら、重要な会議は人任せ。しかも、代理で出席した者は何も語らず、ただ座っていただけという。「県議や県職員からは、知事の欠席を疑問視する声が出ている」とあるが、呆れていたのではないだろうか。
川勝知事がいかに口だけの人物かよくわかる例だ。