全国行脚の泉代表「世の中を担う政治がルールを破っていては、国民に何を訴えても響くわけがない」 → 立憲民主党も同じでは???
政府与党への攻撃材料を得て、一層批判に力が入っているのが立憲民主党の泉代表だ。しかし、だ。その泉代表の発言を聞くと批判ありきという姿勢が透けて見える。
22日には青森県を訪問し、陸奥湾のホタテ被害を視察したが、そこでも飛び出したのが政府与党批判だった。
さらに23日には滋賀県を訪問し、「世の中を担う政治がルールを破っていては、国民に何を訴えても響くわけがない」と言い放ったのだ。
全国行脚をし、党勢拡大を図る努力をしていることは認めるが、立憲民主党の安住国対委員長はどうなるのか。安住国対委員長が、有権者が納得する説明をしなければ、何を訴えても響くわけがない。
「国民に何を訴えても響くわけがない」ことを自覚していない泉代表
臨時国会が閉会した後、泉代表は低迷し続けている党勢を立て直すために全国行脚を行なっていた。
22日は青森県の陸奥湾ホタテ被害の状況を視察し、漁業従事者の声に耳を傾けていた。耳を傾けるまではよかったが、泉代表の悪い癖が出た。
ホタテ被害の支援について話が及んだ際、「(国からの)3億円支援ですね、安倍派が5年で5億円ですから、3億円というのはほんとうに何の厚かましいお願いでもなくて、こういうことに金を出せと、政権与党に我々は言わねばならない」と発言したのだ(参考)。
(出典 衆議院)
安倍派の5億円と支援3億円を同列に泉代表は論じているが、言うまでもなく前者は政治資金パーティーの購入費が原資で、後者は税金だ。
全く原資が異なるものを同列に論じるのはミスリード以外の何ものでもない。
さらに、だ。23日にも泉代表の批判ありきの姿勢が滋賀県でも見られた。滋賀県内で行なった街頭演説で泉代表は「総理大臣を出している政党、自民党の中で、ルール違反、裏金が発生している。世の中を担う政治がルールを破っていては、国民に何を訴えても響くわけがない」と指摘したのだ(参考)。
「国民に何を訴えても響くわけがない」という言葉は、そのまま泉代表にお返ししたい。立憲民主党の大幹部、安住国対委員長の政治資金収支報告書不記載問題を棚上げしているような政党が「国民に何を訴えても響くわけがない」のだ。
青森県、そして滋賀県での泉代表の発言を見ていると、政府与党を批判したくてしょうがないように思える。
政府与党を批判することは、これまでも飽きるほど見せられてきたが、それで党勢が回復、拡大したことはあったのか。
いつまで経っても変わることがない野党第一党の政治姿勢に呆れている有権者も多いであろうことに気がついてもらいたい。