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台湾総統選、頼清徳副総統が当選。頼氏「台湾海峡の平和を維持し、国際社会における善の力となることに引き続き尽力していきます」




台湾で総統選の投開票が13日に行われ、与党・民進党の頼清徳副総統が当選した。

台湾総統選では、中国と一線を画す「現状維持路線」の頼氏と、「対中融和路線」の最大野党、中国国民党の侯友宜新北市長と、「米中バランス路線」の第2野党、台湾民衆党の柯文哲前台北市長とで争われた。結果は頼氏が550万票を超える票を獲得し当選。蔡英文総統から続き、民進党は3期目を迎える。ネット上では「台湾の民主主義が守られた」と、賛辞のコメントが多数投稿されていた。

頼氏はXでコメントを発表。

今日、 台湾に再び民主主義に対する国民の取り組みを世界に示しました。蕭美琴と私たちに対する信頼に感謝しています。私たちは将来に向かって、台湾海峡の平和を維持し、国際社会における善の力となることに引き続き尽力していきます。

(※副総統には、外交官の蕭美琴氏が就任する。)

各国から声明が出された。

上川外相は「台湾は、我が国にとって、基本的価値を共有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人です」とした上で、「日台間の協力と交流の更なる深化を図っていく考えです」との考えを示した

1月13日、台湾の総統選挙において頼清徳(らい・せいとく)氏が選出されました。民主的な選挙の円滑な実施と同氏の当選に祝意を表します。
台湾は、我が国にとって、基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人です。政府としては、台湾との関係を非政府間の実務関係として維持していくとの立場を踏まえ、日台間の協力と交流の更なる深化を図っていく考えです。
台湾をめぐる問題については、対話により平和的に解決されること、また、地域の平和と安定に寄与することを期待します。

引用元 台湾総統選挙の結果について(外務大臣談話)

キャメロン英外相は声明で、台湾選挙は「活力ある民主主義の証しだ」と強調。「台湾海峡の両岸が威嚇や武力、強制力を行使することなく、相違点を建設的な対話を通じて平和的に解決することを望む」とした(参考)。

ブリンケン米国務長官は「頼氏と共通の利益と価値を促進し、非公式の(米台)関係を前進させるために協力することを楽しみにしている」と述べた。「両岸(中台)の平和と安定を維持する」との米国の姿勢も強調した。頼氏の当選には、ジョンソン下院議長(共和)ら米議会からも祝福の声が相次いだ(参考)。

一方、この結果が気に入らない中国だが、国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官は、「主流な民意を代表することはできない」と反発したという(参考)。中国にとっては最悪の結果だったことがわかる。

今後、台湾に対して、中国からの圧力が強まる可能性は大きい。現在台北市に滞在している元在沖縄米海兵隊政務外交部次長で政治学者、ロバート・D・エルドリッヂ氏(55)は、頼氏が勝利した場合、中国からの「経済的、政治的、軍事的な圧力、そして国際的に孤立させる外交戦は絶対にある」といい、侯氏が勝った場合、「台湾統一」へ進む危険性を指摘していた(参考)。

中国と台湾の関係と、台湾海峡の平和については、予断を許さない状況が今後も続くが、日本は出来る形で台湾を支えていって欲しい。


(頼氏公式Facebookより)







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