【記者のレベルが…行けなかったが正解では？】記者「なぜ、これまで被災地に行かなかったのか?」⇒馳知事「元日から24時間知事室に滞在して適時適切に指示を決裁していた」

１４日、岸田総理と馳知事が被災地を訪問した。両氏とも被災後初の訪問となる。

岸田総理に現地視察に入っていただきました。ヘリから被災状況を視察するとともに、輪島市・珠洲市の避難所を訪問され、あらためて深い傷跡に、総理も大変心を痛めておられました。避難所では、被災者のご意見に丁寧に耳を傾けて、
「必ず戻れるようにする」… pic.twitter.com/7u5kTdiJ1U

— はせ浩（馳浩）石川県知事 (@hase3655) January 14, 2024

記者会見では「なぜ、これまで被災地に行かなかったのか?」との質問があったようだが、馳知事は「私自身は日々、現場の市町の職員、また県庁から派遣されている職員、またSNSなどで、まさしく孤立集落の方々からも、連日、何百何千とという情報とともに、警察、消防、自衛隊の皆さんの前線のデータが、私の部屋に全部集まってきておりますので、今日の視察はそれを改めて確認することもできた機会であったと思います。従って、（初めての視察までに14日かかったことは）全く遅いとは思っていません。同時に、これだけの大規模な災害で避難所や被災した市や町の役場を丁寧に回る必要があると思っています。また県庁に情報が集約されるので、適時適切に指示を決裁しなければいけません。なので、私も1月1日から24時間、知事室に滞在しております。そこは順調にいってると思っています。地震から2週間が経ち、岸田総理もお見えになり、財政的な安心感も出していただきました。今後とも、毎日、さまざまな情報が集まり、決済をしなければいけませんが、特に政府から来ていただいている、いわゆる霞が関チームの方々、自衛隊、消防、DMATなどの医療関係者と、県庁のいわゆる災害対応のチームですよね。ここが機能してきていますので…また私が視察に行っても、ログチャットで決裁できるんですよ。ログチャットで決裁することが可能な状況になりつつありますので、来週以降、順次、できる限り時間を見て、すべての市や町の視察に参りたいというふうに思っています。ただそれにしても、やはり最優先されるのは避難物資の支援、専門職の技術職の皆さんの支援、また自衛隊、消防、自治体の皆さん、この方々を最優先で能登に手配させてあげなければなりませんので、その邪魔にならないように。また登録いただいたボランティアの方にも片づけや避難所の運営とかでお世話なりたいと思っています。このバランスを明日からの1週間のうちに、いろんなことの次の判断をしたいというふうに思います」（参考）と答えた。

岸田総理と馳知事の被災地訪問については、一部から批判の声があがっているようだが、それぞれ司令塔としてあらゆる事態に対応すべく指示を出していた。馳知事が述べているように、自治体の長が決済しなければ、それだけで現場が止まってしまう場合がある。むしろ、２週間経過して、総理と知事がやっと動ける状況になったと考えるべきではないだろうか。

記者としては質問しなければいけなかったことかもしれないが、それにしても聞き方がおかしい。まるで知事がわざと被災地に行かなかったと決め打ちしているみたいだ。「なぜ、これまで被災地に行けなかったのか？」と質問すべきだ。もっと言えば「被災地に行けなかった理由を聞かせていただきたい」が正解だろう。些細なことかもしれないが、「行かなかった」と「行けなかった」では意味が変わってくる。知事は行きたくとも行けなかったはずだ。記者のレベルを疑わざるを得ない。

（出典　馳知事公式Ｘより）