4月予定の3補選、国民民主党が立憲民主党に選挙協力呼びかけ⇒立憲支持者とみられる人たちからは厳しい声
国民民主党は、4月に予定する衆院東京15区補選に、元フリーアナウンサーの新人、高橋茉莉氏(27)を擁立すると発表した。
玉木雄一郎代表は記者会見で、3補選のついて、立憲民主党に選挙協力を呼び掛けたと明かした。
国民民主党の玉木雄一郎代表は8日の記者会見で、4月に予定する衆院東京15区、島根1区、長崎3区の補欠選挙で立憲民主党に選挙協力を呼びかけたと明らかにした。国民民主は東京15区に擁立し、残り2つの選挙区には候補を出さないと説明した。
玉木氏は「力合わせができるところは力合わせをしていきたい」と述べた。「自民党にしっかりと向き合っていく体制を選挙でもつくらなければいけない」と訴えた。
野党からは、日本維新の会は新人の金沢結衣氏を擁立。共産党は衆院解散に備えて候補予定者を小堤東氏にすでに決定していた。立憲民主党と都民ファーストの会も擁立を検討している。日本保守党も東京15区補選を初陣にすると発表している。
東京15区補選は野党乱立の激戦となりそうだ。
これだけ野党乱立が予想されると無策でいられないことは理解できる。
立憲が候補者を決める前に国民民主が先手を打ったのだろう。島根1区、長崎3区に候補者を出さないかわりに東京15区を応援して欲しいといったところだろう。しかし、補選においてとはいえ、野党支持者からはこれまでの玉木代表の立憲に対する対応が疑問視されている。
ネット上には「玉木代表は共産党と連携する立憲には汲みしないのでは…」「玉木氏らの立憲に対するいままでの言動や行動で、立憲支持者はどう思うか・・・」といった声があがっていた。特に立憲民主党の支持者と見受けられる人たちからは「どの口が言う」「過去の発言を謝罪しろ」といった厳しい意見があがっていた。
玉木代表は、次期衆院選での野党候補の一本化について「憲法、安全保障、エネルギー政策という国家の基本に関わる政策で一致しない政党と選挙協力はしない。 いくら選挙の調整をしても票は増えない。 政策を置き去りにして選挙のために候補者を一本化することは野合と見られる」と述べていた(参考)。
また、共産に近づく立憲について「だんだん我々が近づきにくい存在になってきたなというのが率直な想いだ。こちらが遠ざかっていると言うより、向こうが遠ざかっているという気がする」と述べ、その上で「一時は共産党とは一線を画すると言っていたのに、結局、『立憲共産党』ということになっているので、我々としても何を信じていいかわかりません」と不信感を語っていた(参考)。
このように、重要政策において一致しない政党との協力を否定する潔い姿勢や、現実的な政策提案の姿勢が買われ評価を上げてきた国民民主党だが、今回の補選で立憲に選挙協力を申し込んだことで、評価がどうなるだろうか。
そして、立憲が国民民主の申し入れを受けた場合、立憲は時期衆院選においても連携を要請するだろう。その時玉木代表は応じるか否か。