中国援助のインドネシア高速鉄道に「赤字の到来」。ニッケルなどの資源が中国に押さえられる?
中国支援による高速鉄道に「赤字が到来」したそうだ。そのうえ、中国からの借り入れもあり、ニッケルなどの資源が中国に握られているという。
ただ、「信じられないプロジェクト」の代償は大きい。総工費は当初の計画から72億ドル(約1兆800億円)と約3割膨張。多くは中国からの借り入れだ。「インドネシアに公費負担を求めない」という中国の当初提案も反故となり、国費投入を余儀なくされた。
地元紙ジャカルタ・ポストは1月の「ウーシュ、赤字の到来」との社説で、「私たちは今後何年も国家予算の足を引っ張る負債という現実に直面しなければならない」と警鐘を鳴らした。社説は「公共事業は、指導者の個人的な野心を満たしたり、特定の国との関係を有利にしたりするものであってはならない」と指摘し、中国に接近してインフラ整備を実現したジョコ大統領を暗に批判した。
■資源に注目する中国
国内ではジョコ氏は約10年の任期中、米中の間でバランスを取りながら、特に中国から実利を引き出したと評価されている。その一方、中国接近が進んだ。
ひずみが顕在化しているのが資源産業だ。インドネシアは天然資源を成長の原動力としたい考えで、世界屈指の埋蔵量を誇るニッケル鉱石に注目している。ジョコ政権は、国内の鉱物加工産業の育成に向け、20年からニッケル鉱石の輸出を禁止した。
禁輸後、中国から製錬所新設に向けた直接投資が急増。加工品は中国に輸出されて利益を生む一方、資源を支配されたとの懸念が漂う。ユスフ・カラ元副大統領は昨年、「ニッケル産業の90%は中国の管理下にある」と述べ、中国の影響力拡大に懸念を表明。これとは別にニッケル鉱石が中国に違法に輸出されている疑惑もあり、政府は調査を進めている。
ご愁傷様としか言いようがない。完全に頼む相手を間違えた。だが、中国に乗り換えたのはインドネシアの判断だ。今さら後悔しても遅い。
中国はこのように債務のわなを仕掛け、その国を支配していく。すでに中国からの支援を受けた国はもう抜け出せない。こうやって中国は国際的に影響力を高めている。
ネットの反応
中国の資本注入した国アフリカでもスリランカでも全ては中国に支配される日も近い。中国は損得勘定で動く国。日本は社会奉仕を社訓に掲げている企業が多い。
良い話には裏がある。我々も生きていく上で教訓にすべき。
永久に元が取れないかも?
ちなみに日本の新幹線は年間約3億5千万人。2か月換算では約6000万人が利用している計算になる。