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モリソン前首相、中国との関係改善目指す現政権に「中国にだまされてはならない。彼らの戦略は変わらない」




オーストラリアのアルバニージー政権が、中国との経済・貿易関係改善に向けた取り組みを強めるなか、スコット・モリソン前首相が、中国について「だまされてはならない。彼らの戦略は変わらない」と述べ、警戒を呼び掛けた。

オーストラリアのモリソン前首相は27日、議員辞職を前に下院で演説し、中国について「だまされてはならない。彼らの戦略は変わらない」と述べ、警戒を呼び掛けた。中国との関係改善を目指すアルバニージー現政権にクギを刺した形だ。

モリソン氏は2018~22年に首相を務めた。中国の強権的な姿勢に反発し、新型コロナウイルスの発生源について第三者機関による調査を要求。中国を念頭に米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」創設を推進した。

演説でモリソン氏は自身の政権が「圧力で萎縮すると考えた攻撃的な中国共産党に対して毅然(きぜん)とした態度を取った」と強調。世界情勢においては、中国や北朝鮮、ロシアといった強権国家が「独裁の弧」を形成し、新たな脅威を生み出していると警戒を呼び掛けた。

引用元 「中国にだまされてはならない」 モリソン豪前首相、引退演説で警戒呼びかけ

オーストラリアは、米英豪の3カ国によって発足合意に至った、対中包囲網を念頭にしたとみられる軍事・安全保障上の同盟の枠組みに参加しているが、昨年11月、アルバニージー首相は豪首相として7年ぶりに訪中し、習近平主席と会談し、「経済・貿易関係改善に向け取り組みを強めていく方針で一致した」と報じられた。その際に習主席から「TPPへの参加を希望している」と伝えられたそうだが、26日に王文濤商務相がファレル貿易相と会談した際にも、TPPへの中国の加入について「積極的な支持」を要望したという。

安全保障上は中国を警戒しつつも経済的つながりは確実に強化の方向へ向かっているようだ。

これを受けてのモリソン氏の発言と思われる。モリソン氏は中国のことをよく理解している。

これまでどれだけの国が中国の甘言にのせられただろうか。日本の政治家の中にも中国の甘言に嵌ったと思われる人が多数いるので、あまり大きなことは言えないが、アルバニージー政権は、しっかりモリソン氏の呼びかけに耳を傾けるべきだろう。同時に、日本も中国のことは常に警戒し続けるべきと思う。







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