マルコス大統領、豪議会で、対中国念頭に「一国だけでは『彼ら』に対抗できない。戦略的パートナーシップがこれまで以上に重要になる」
オーストラリアを訪問しているフィリピンのマルコス大統領が、豪州国会で演説し「一国だけでは『彼ら』に対抗できない。戦略的パートナーシップがこれまで以上に重要になる」と結束を呼びかけた。
オーストラリアを訪問しているフィリピンのマルコス大統領は2月29日、首都キャンベラの国会で演説した。南シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に、「我々は今、地域の平和を損ない、安定を侵食し、成功を脅かす行動に対峙(たいじ)する最前線に立っている」と述べ、オーストラリアと安全保障協力を強める意向を示した。
フィリピンとオーストラリアは合同演習を可能にする訪問軍地位協定(VFA)を締結している。マルコス氏は「一国だけでは『彼ら』に対抗できない。戦略的パートナーシップがこれまで以上に重要になる」と結束を呼びかけた。
中国は南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張し、軍事拠点化を進めているのに加え、南太平洋の島嶼(とうしょ)国との間でも安全保障や経済などの面で影響力を強めている。危機感をもつオーストラリアとフィリピンは昨年11月、南シナ海で初の合同海洋パトロールを実施するなど、連携を進めてきた。日本や米国も足並みをそろえる。
まったくその通り、さらに言えば、複数の国家がバラバラで中国に対峙してもダメだろう。必要なのは連携だ。安倍元総理が国際社会に提唱したセキュリティダイヤモンド構想が必要なのだ。日米豪印に加え、フィリピンなどの東南アジア諸国も加わり、連携を深めるべきなのだ。