【十八番の報道しない自由ですか?】田崎氏「自民党だけが腐っていってるのか」⇒玉川徹氏、立憲民主党の問題は「別に取り上げなくてもいい」
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が13日、「羽鳥慎一モーニングショー」に出演した際に、自民党内での不祥事について言及し、厳しく批判した上で、立憲民主党にも浮上した公職選挙法に抵触する可能性の問題については「ここで別に取り上げなくていいと思う」と主張したという。
玉川氏は「こうやって、いろいろなものが自民党の中から出てくるっていう風なことは、誰かが流してるわけじゃなくて、エッフェル塔の写真だって、わざわざ自分でSNSにアップしてるんですからね。そういうようなことなので、何か大きな流れがある」と指摘。「やっぱり水は淀むと腐る、権力は腐敗するっていう風なことを言いますよね。長い自民党の権力がいろんな形で、こういう風にして、ひずみみたいなものが噴出してきてるんだとすれば、大きな流れとしてはそれが終わる方向に今、流れてるのかなっていう風に僕は見てますけどね」と持論を展開した。
これに政治評論家の田崎史郎氏は「自民党は批判されてしかるべきだし、いくら批判してもいいと思うんです」としつつ、「他方で、立憲民主党で3週間くらい前に議員が日本酒を地元で配ったことがありましたね」と、立憲民主党の梅谷守議員が有権者に日本酒を配り、公選法に抵触する可能性が指摘された問題に言及。「それから3週間たっても一切、調査報告も何も出てこない。これはいかがなものかということがあって、自民党だけが腐っていってるのか、政治そのものがそうなのかってことは考えないといけない」と話した。
すると玉川氏は「権力を持っているのは今、自民党政権ですから。政治っていうのは、よりましな方を選ぶってことなんだと思うんですよ。だから『両方問題があるよね』って言ったら何も選べなくなっちゃうんでね。だからどっちの方がよりましか、どっちがより悪いのかっていうことを有権者は考えるべきなんだろうなという風に思いますね」とコメント。田崎氏が「だから、やっぱり立憲民主党の問題にも目を向けなきゃいけないと思いますね」と返すと、玉川氏は薄く笑いながら「まあ、それは報道されてることですし、ここで別に取り上げなくてもいいかなと思いました」と反論した。
「権力を持っているのは今、自民党政権ですから。政治っていうのは、よりましな方を選ぶってことなんだと思うんですよ。だから『両方問題があるよね』って言ったら何も選べなくなっちゃうんでね」とあるが、この認識がそもそも間違い。玉川氏の主張とモーニングショーの姿勢は、立憲民主党を選びなさいと誘導しているに等しい。どちらを選ぶかの選択は視聴者にある。したがって、公共の電波を使用している限り、公平に扱わなければならない。
放送法第四条には、放送番組の編集に当たっては、「政治的に公平であること」を確保しなければならないとされている。
第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。引用元 放送法
玉川氏の主張は放送法に則っているだろうか(過去に事実を曲げた経験も玉川氏にはあったような気がする…)。ただ単にメディア十八番の「報道しない自由」を炸裂させているだけにしか思えない
もちろん、一連の不祥事については、自民党は批判されるべきで、国会で追及を受けるのもや致し方ない。しかし、野党側にも同様の不祥事が発覚した場合、同列に扱うべきだ。玉川氏は自民党を権力者というが、我々国民からしたら、与野党関係なく国会議員による不祥事だ。
しかも、文春が新たな立憲民主党の疑惑をすっぱ抜いている(参考)。この件についてまだ各新聞社は今のところ扱っていないようだが、事実かどうかが注目される。もし、事実であるならば、内容だけに特大ブーメランとなる可能性もある。でも、モーニングショーでは扱いそうにないですね。