美浜原発3号機は運転継続 差し止め求める市民グループの即時抗告を「棄却」大阪高裁
福井県の関西電力・美浜原発3号機をめぐり、市民グループが運転差し止めを求めた仮処分申し立てについて、大阪高裁は、市民グループ側の即時抗告を棄却した。
運転開始から40年を超えている福井県の関西電力・美浜原発3号機をめぐり、市民グループが運転差し止めを求めた仮処分申し立てについて、さきほど大阪高裁は、市民グループ側の即時抗告を棄却しました。
関西電力の美浜原発3号機(福井県美浜町)は、1976年に運転を開始。原発の運転年数は原則最長40年と定められていますが、2016年に国の原子力規制委員会から20年の運転延長を認められたため、現在も稼働しています。
今回の判断を経て、美浜3号機の運転は継続することになります。
中略
大阪地裁「新規制基準の要求満たし、運転40年以上でも、重大事故が生じる具体的な危険性認められない」
美浜原発大阪地裁は2022年12月、
▽関電の高経年化対策は新規制基準の要求を満たしていて、運転開始から40年以上が経過しているとしても、重大事故が生じる具体的な危険性は認められない
▽新たな基準地震動に対応する形で耐震安全性評価を行っている点を踏まえれば、基準地震動が運転開始時点から引き上げられているとしても、そのことで安全性が低下したとはいえない
などとして、住民側の申し立てを却下。これを不服として、住民側が即時抗告していました。
以下ソースで
引用元 【速報】美浜原発3号機は運転継続 差し止め求める住民側の即時抗告を「棄却」大阪高裁 “原発と活断層との距離”も争点
東京大学の岡本孝司教授のコメント。
海外の原子力発電所では50年を超えて、継続的に運転されているプラントがいっぱいあります。80年の運転が認められているプラントもあります。継続的に運転が続いているので、美浜原子力発電所よりも、運転期間はずっと長くなっていますが、安全性が確認されています。
原子力発電所の耐震設計は、重要なシステムについては、極めて安全側の設定がなされています。過去にはストレステストなども実施されていて十分な余裕が確認されています。しかし、それに満足せずに、常に新知見を取り込みながら、安全性を確保し続けるための努力を継続する事が重要です。
ネット上の意見を見てみると、案の定反原発の方々からは非難のコメントがあがっていて、原発容認と思われるか方々からは「当然」といった意見が多くあがっていた。
電力は日本の経済を支えている。原発を稼働するか否かで家計も左右する。十分な安全を確保したうえで、安全に稼働していただきたい。