中国外務省、靖国神社の落書きめぐり「外国にいる中国公民は現地の法律を順守し、理性的に」と注意促すも「靖国神社は侵略戦争の象徴」
靖国神社の落書きを巡り、中国外務省は「外国にいる中国公民は現地の法律を順守し、理性的に訴えを表現するよう注意を促したい」と注意喚起した一方で、「靖国神社は日本軍国主義が発動した侵略戦争の精神的な道具であり象徴だ」と主張。
中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は3日の記者会見で、靖国神社(東京都千代田区)の石柱に落書きが見つかった事件で中国籍の男が関与した疑いが浮上していることに関し、「靖国神社は日本軍国主義が発動した侵略戦争の精神的な道具であり象徴だ」と主張するとともに、「外国にいる中国公民は現地の法律を順守し、理性的に訴えを表現するよう注意を促したい」と注意喚起した。
毛氏は、日本側に対し「侵略の歴史に関する態度表明や約束を正視、反省し、実際の行動でアジアの隣国や国際社会の信用を得るべきだ」と求めた。
中国の交流サイト(SNS)には、男が靖国神社の石柱で放尿するようなしぐさをしたうえで、赤いスプレーのようなものを使って英語で「トイレ」と書く様子を撮影した動画が投稿されている。
中国のSNSでは「よくやった」「私よりも勇敢だ」などと男の行為を称賛や支持する投稿が目立つ一方で、「確かにスカッとしたが、大国の風格ではない」「(インターネットの)アクセス数稼ぎのためで純粋な行為ではない」とった批判的な意見も出ている。
靖国神社については「1869年(明治2年)に勅命により東京招魂社として創建され、1879年(明治12年)に現社名に改称された」とある。また、「明治維新以後の国家のために殉難した人の霊(英霊)246万6千余柱を祀る」「主に「対外戦争の戦没者」と「明治維新前後の国事殉難者」が祀られている」と説明されている(参考)。
つまり、第二次世界大戦の象徴より、明治維新の象徴の方が相応しい。中国報道官の「靖国神社は日本軍国主義が発動した侵略戦争の精神的な道具であり象徴だ」は誤りだ。歴史認識を質すためにも外務省は抗議すべき。
また、勝手に領土・領海を主張して、四方八方にケンカを売っている中国に、靖国神社を非難する資格はない。
ネットの反応
中国外務省は間違ったことを言わないように。