泉代表、玉木代表の求めに「憲法・原発、党内で一致」と反論。小沢氏からの批判については「いい案があるなら言ってほしい。右から左まで野党全部一致するのは簡単なことではない」
立憲民主党の泉健太代表は、国民民主党の玉木雄一郎代表から憲法や原発など基本政策について党内で議論を整理するよう求められたことに反論。また、小沢一郎衆院議員から野党連携について「3年たってできないことは1カ月ではできない」などと非難されていることについては「いい案があるなら言ってほしい」と語った。
立憲民主党の泉健太代表は29日、憲法や原発など基本政策について党内で議論を整理するよう国民民主党から求められていることに対して反論した。
「政策の打ち出しは決まっている。常に現実的だ」と述べ、意見は一致しているとの認識を示した。東京都内で記者団の質問に答えた。
泉氏は憲法に関し、立民は積極的に議論する「論憲」の立場だとした上で、仮に政権の座に就いても「すぐ憲法改正はあり得ない」と強調。党綱領で定める「原発ゼロ」は再稼働を含む当面の原発利用を否定していないと説明した。
9月の代表選を巡り小沢一郎衆院議員が野党連携の遅れを理由に執行部交代を主張していることについては、「厳しい局面で知恵を持ち寄ってやってきた。いい案があるなら言ってほしい」と語った。
「原発ゼロ」については共産党が「即時原発ゼロ」と訴えている。そこと連携しているのだから辻褄が合わない。泉代表は党内で「意見は一致している」との認識のようだが、党内に「原発即時撤廃」を訴える議員はいないという認識でいいのだろうか。
そして、憲法改正について「憲法に関し、立民は積極的に議論する「論憲」の立場」と述べているようだが、事あるごとに憲法審査会ボイコットを人質にするのが論憲なのか?自民党政権による改憲は反対は論憲のあるべき姿だろうか。これについても疑問しかない。
また、泉代表は「厳しい局面で知恵を持ち寄ってやってきた。いい案があるなら言ってほしい」と語ったとあるが、別の報道では「良い案があるなら、執行部に伝えるのがあるべき姿だ。今は野党の右から左まで全部一致するのは簡単なことではない」と述べたという(参考)。これはその通り。小沢氏は外部に向けて執行部批判を語る前に、党の重鎮なら知恵を貸すべきだ。しかし、どんなに知恵を絞ろうとも、この件については相手があること。すべてが立憲の思惑通りに進むわけがない。