長妻氏、都知事選の党内検証明かす「争点化」「ネットの使い方」「党の人間が前面に出過ぎ」など⇒ネット「一番問題は蓮舫さんのキャラでは?」
立憲民主党の長妻昭政調会長が、都知事選の検証を党内で議論したことを明かした。
立憲民主党の長妻昭政調会長(64)が8日、国会内での定例会見で、7月7日投開票の東京都知事選で同党が支援しながらも3位に終わった蓮舫前参院議員(56)の敗因について、7日の執行役員会で検証し、議論したことを明らかにした。
同党の東京都連会長も務める長妻氏は「ひとつは、やはり争点化。都民の皆さんの多くが、これが都知事選の争点だ、この問題を基軸に選挙戦を考えていかなければならないというような争点化。我々もいろいろ努力はいたしましたが、大きくドーンと争点化をすることができなかった」と課題を挙げた。
無党派層に蓮舫氏の支持が広がらなかったことについて、長妻氏は「ネットの使い方。テレビも新聞も読まないそういうような方々に対してのアプローチが不足をしていたのではないか」と述べた。さらに「応援弁士についても、党の人間が前面に出過ぎたのではないか。もっと市民の方々、住民の代表者など、幅広い応援ということが必要だったのではないか、という議論が出た」とした。
長妻氏は「都知事選と総選挙っていうのはまったく構造が違う選挙であるものの、教訓として生かせるものは生かして、前に進んでいくというようなことでございました」と、議論の内容を明かした。
記者団から、都知事選での共産党との連携について問われた長妻氏は「オール東京で戦うということですので、応援いただける方とは強力に連携をするという基本方針でやったわけであります。それを主導する我々が応援態勢を組むにあたって、無党派の方々に大きく共感をいただくような、そういうような態勢を組んでいく。我々、責任がある」とした。
その上で「応援を多くの方々にいただくということについては、我々は否定するものではない。その中でどういう形で、無党派の方の共感を得て、争点化もして、ネットも使いながら獲得票を最大化するかということについては不断の検討、努力が必要」と強調した。
色々述べているが、何よりも『蓮舫都知事』が都民から否定された結果ではないだろうか。政権を追及する『野党議員』としてはこれまで受け入れられたが、批判と追及のイメージが強すぎて「東京都のトップとしてはどうなのか?」と、多くの都民は疑問に思ったのではないだろうか。選挙期間中の演説においても小池都知事や自民党への批判が目立ち、イメージを払拭できなかったことが極めて大きかったと考える。
また、争点化に触れているが、自民の裏金問題など、国会の問題を争点にしたのは悪手だったと言えよう。また、蓮舫氏が主張した羽田空港の新飛行ルートの見直しなどについても千葉県側から非難の声があがるなど、蓮舫氏の主張にも問題があった。
「党の人間が前面に出過ぎた」のは立憲議員にも言えるが、連合会長も指摘していたように、共産党が出過ぎた面がある。「共産からの立候補か?」と感じた人も多かったようだ。『オール東京』についても、当初から何かと疑問視されていた。また、「党の人間が前面に」と言えば枝野幸男前代表で、国会でも告示前の選挙運動を禁じた公選法に抵触する可能性が指摘され大きく報じられた。この影響は少なくないと言えよう。
他にも『Rシール』や、街頭演説でのダンスパフォーマンスなど、ネット上では数々批判があがり、反省すべき点は多々あったはず。これらを無視して検証の議論など何の意味があるだろうか。
ネットの反応
そこを抜きにして外部要因にばかり目を向けても、真の敗因は見えてこない。
「裏金」が大きな問題と思うなら、国会で追及できなくなる国会議員の職を失う都知事選出馬なんて全く逆の行為だろう。