野田氏が出馬表明「衆院選目標は自民過半数割れ」憲法「論憲の立場」共産とは「一緒に政権は担えない」政治改革「議員定数削減や、世襲禁止を」⇒党内にも世襲議員いるのでは?今後公認しないってこと?
立憲民主党の野田佳彦元首相が代表選出馬を表明した。
野田氏は「もう一回、政権を取り戻すための道筋を付けることが私の役割ではないか。責任を果たしていきたい」と述べた(参考)。
また、次期衆院選で立民単独では過半数に届かない可能性があることについて「他の野党と対話できる状況を常に持っていないといけない。包容力が求められる」(参考)と述べ、緊急事態条項を含めた憲法改正の是非について「論憲の立場だ。党内でしっかりと議論していく」(参考)と述べていた。
共産党との関係については、「対話できる関係は必要だ。ただ、政権を一緒に担えるかというと、できないと思う」(参考)と語っており、ここまで見ると、泉健太代表がこれまで主張してきたことと変わりはない。
次期衆院選に関しては、「目標は自民党を単独過半数割れに追い込むことだ。自民に失望した自民支持層の心をつかむ。立民だけで届かなければ野党連携が必要になる」(参考)と語っており、これまでの立憲党首と同じく、自民の過半数割れが目標のようで、自民にばかり目が向いているようだ。立憲の単独過半数獲得と言い切らないところが残念だ。
野田氏は政治改革にも言及していて、「政治改革を先頭に立って実現していく。議員定数削減や、自民では絶対にできない世襲禁止をしたい」と述べたという(参考)。
野田氏は国会でも「世襲が多すぎる。ルパンだって3世まで」と語っていて、かねてから世襲には制限を付けるべきとの立場を取っていた。
世襲については賛否があるが、要件さえ満たされていれば誰でも立候補できるはずだ。国会議員は立候補したうえで、選挙によって有権者から選ばれる。それが我が国の制度だ。それを親が政治家だからと言って制限を付けるのは差別ではないだろうか。
それに、立憲にも世襲議員は存在する。もし世襲禁止を代表選の政策に掲げた場合には、野田執行部が誕生した際には、世襲議員は今後の選挙において、公認しないと認識すればいいのだろうか。野田氏がもし代表になって世襲候補を公認したら、パーティ禁止法案の二の舞になりそうだ。