共同通信、日本語記事では「処理水」と報じるも、英語版で「Fukushima water」と報じていたことがバレ、コッソリ修正
共同通信は24日、『福島第1原発処理水放出から1年 首相視察、中国は水産物禁輸継続』と報じた。
福島第1原発処理水放出から1年 首相視察、中国は水産物禁輸継続 | 2024/8/24 – 共同通信
東電はこれまで6万トン超の処理水を放出。2051年までに完了する計画だ。 https://t.co/LoQx0KJAWY
— 共同通信ヘイト問題取材班 (@kyodonohate) August 24, 2024
その一方で、英語版では「Fukushima water」と表現した。
Japan PM urges China to lift ban 1 year after Fukushima water releasehttps://t.co/aWFPg5QLeA#KyodoNewsPlus
— Kyodo News | Japan (@kyodo_english) August 24, 2024
これにはコミュニティノートが付き「「福島の水」は不正確で、差別的な言葉です」「なお、共同通信は日本語の記事では正しい用語「処理水」を使用している。英語の記事でのみ誤った用語が使用されている」との指摘を受けた。
「Fukushima water」とは、福島第一原子力発電所より発生している、いわゆる「汚染水」のことと言われている。それをALPSにより浄化処理されたものを「ALPS処理水」と言う。コミュニティノートに記載されているIAEAの記事には「Fukushima Daiichi ALPS Treated Water(福島第一ALPS処理水)」と表現されている。なぜ共同通信は同じ表現をしないのだろうか。
処理水を「Fukushima water」と表現する報道については、昨年12月にも問題視され、福島県の内堀雅雄知事が「「海外向けの一部の報道機関から福島県に対する風評や差別を助長する恐れのある表現がなされた」とコメントしていた。当然、共同通信は知っていたはずだ。
共同通信は、日本語では文句を言われないよう「処理水」と報じ、海外向けには「Fukushima water(汚染水)放出」と、負のイメージを植え付けるような報じ方をしたと見るしかない。
これにはネット上でも批判が殺到だ。
共同通信の英語版が“アルプス処理水”の「ALPS treated water」 でなく、誤解を生む「Fukushima water」を使用していた事が判明。日本語では“処理水”を使用しても海外用では、わざわざ誤解を生む言葉を使う共同。さすが“活動家通信”の面目躍如。福島は“マスコミによる風評被害”をいつまで受け続けるのか https://t.co/MU22SzCauA
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) August 28, 2024
分かりゃしないとか思った?
コミュニティノートも付き、思いのほか反響が大きく、こうした批判を受けてかはわからないが、共同通信はこっそり「ALPS Treated Water」に修正していた。
上記の共同通信の英語版の投稿にあるURLを開くと、修正された記事が開かれる。謝罪もなく、こっそり修正していたことがバレバレだ。是非国会でも問題視していただきたい案件だ。