総理総裁になるためには脱原発の信念を曲げる??昔の河野さんは何処へ??
自民党総裁選への出馬を表明した河野さんに大逆風だ。
河野さんと言えば歯切れの良い人物としてメディアウケがよかった。しかし、だ。出馬会見で明らかになったのは従前とは違う河野さんの姿だった。
かつては信念があるように思えた河野さんだが、総理総裁になるためなら何でもするのか。
信念の無い人物に自民党総裁が務まるのか大いに疑問だ。
信念は何処へ??
自民党総裁選に出馬する河野さん。出馬表明の記者会見で昔の河野さんの姿はなかった。
そこにあったのは自民党総裁になるために過去の主張を封印した河野さんの姿だ。
福島第一原発の事故後、超党派の議員連盟「原発ゼロの会」(現在は「原発ゼロ・再エネ100の会」)の設立発起人になり、共同代表も務めていた。だが記者会見では「データセンターとAIなどの需要で電力需要はかなり跳ね上がる」「(原発の)リプレース(建て替え)も選択肢」と語ったのだ。
(出典 衆議院)
総裁になるために現実路線にシフトしたのだろうが、これでは選挙になると急に現実的な主張をする野党と大差ない。
河野さんが歯切れが悪かったのは原発だけではない。派閥についても同様だ。「政治資金パーティーはやらないということになり、この問題はなくなってきた。党の指針で派閥による人事はやらないということになっている。指針が守られるところをみんなで確認することが大事」と述べるだけだったのだ(参考)。
麻生派の支援があると報道されているが、立候補を表明した人、そして立候補を模索している人を見ても、派閥に頼ろうとしているのは河野さんくらいだ。
前回の自民党総裁では、出馬したものの議員票が伸び悩んだ河野さん。議員票を取り込みたい気持ちはわかるが、以前とは随分違った印象を受ける。
仮に自民党総裁になるために信念を曲げるというのであれば、その時点で不適格と言わざるを得ない。