ロシア軍機が領空侵犯。共同が「空自機がロシア機に警告射撃」と報じるも、防衛省「フレア発射は警告で「射撃に当たらない」と説明」
23日、ロシア軍の哨戒機が北海道・礼文島付近の領空を3度にわたって侵犯したと、防衛省が発表した(参考)。
林官房長官が同日会見を開き、「これに対して、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させ、無線による通告及び警告に加え、フレアによる警告等を実施する等の対応を実施したところでございます。なお、フレアによる警告を実施したのは、対領空侵犯措置を開始してから初めてであるというふうに承知をしております」と報告(参考)。
すると、共同通信はフレアによる警告を「警告射撃」と報じる。
防衛省によると、領空侵犯したロシア機に対し、航空自衛隊の戦闘機が警告射撃として、赤外線誘導ミサイルなどをかく乱する「火炎弾(フレア)」を発射した。
(出典 防衛省)引用元 空自機がロシア機に警告射撃
しかし、フレアはミサイル攻撃を避ける「おとり」であり、防衛省は、ロシア機による航空自衛隊戦闘機のフレア発射は警告で「射撃に当たらない」と説明した(参考)。
軍事に詳しいJSF氏が指摘。
記事タイトルは不適切です。戦闘機のフレアは囮熱源であり目標に当てる能力は無いので、射撃とは呼びません。派手に光るので威嚇用に使ったものです。
フレアは囮熱源であり目標に当てる能力が無いので射撃扱いにはなりません。これは共同通信が警告射撃と報じてしまったので、防衛省が否定した形です。
フレア発射を「警告射撃」と報じたのも、「フレア発射は警告で「射撃に当たらない」と説明した」と報じたのも共同通信だ。訂正のお詫びがないのがいかにも共同らしい。
中国機の時の対応とは違い、今回はフレア発射で威嚇した。一歩前進で、今回の対応は評価したい。