台湾・頼総統「年数から言って、中国は絶対に台湾の祖国になり得ない」

台湾の頼清徳総統は、台湾と中国の建国年数を根拠に「年数から言って、中華人民共和国（中国）は絶対に中華民国（台湾）の祖国になり得ない」と訴えた。

台湾の頼清徳総統は5日、中国の1日の国慶節（建国記念日）が75回目であることを根拠に「年数から言って、中華人民共和国（中国）は絶対に中華民国（台湾）の祖国になり得ない」と強調した。

台湾では辛亥革命を記念する双十節を中華民国の建国記念日としており、10日で113回目を迎える。

台北市で開かれた双十節関連行事で語った。頼氏は、中華人民共和国の75歳以上の人々が生まれた時には中華民国しか存在していなかったことから「中華人民共和国の75歳以上にとっては、むしろ中華民国が祖国だ」と指摘。「中華人民共和国の誕生日を祝うならば言葉は正確でなければならず、『祖国』の2文字を使ってはいけない」と主張した。

引用元　「中国は絶対に祖国でない」　建国年数根拠に台湾・頼総統

意見が割れるところだが、台湾を支持する人は「中華人民共和国が中華民国から分裂した」との認識が多いようで、日本人の多くの認識がこれだと思う。一方で、「国民党は共産党に敗北し、中華民国から中華人民共和国になり、台湾が独立しようとしている」という意見もあり、これが中国の主張だ。

台湾人の主張は「台湾は毛沢東政権下で建国された中華人民共和国の一部だったことは、一度もない」とのことで、それからすると今回の頼総統の主張は道理としてごもっともだ。だから台湾人が求めているのは「独立」ではなく、現在国として認められていない状況から抜け出す「建国」なのだ。

日本もこれくらい中国に正論をぶつけて欲しいものだ。

ネットの反応

今の実態として台湾は一つの国として成り立っているし、そこにいる人たちも「中国は祖国ではない」と言っている。
そのような状況に逆らって自己の理論を展開しようとする中国は、明らかに大義を失っていると言える。

歴史を見れば当たり前。

正しくは「中国共産党は祖国ではない」でしょうねえ。

思想が違い過ぎる。独裁政権の中国本土に加わりたいと考える台湾ではない。そもそも、武力で台湾に圧力をかける中国の姿勢は酷い。

やっぱり台湾の政治家は程度の差はあれど実に強か。こういう上手い切り返しができる人が日本にも欲しい。