菅直人元首相「もう一度政権交代を実現してもらいたいと願う」衆院議員最後の会見で
政界引退を表明していた菅直人元首相が衆議院議員として最後の会見で「もう一度政権交代を実現してもらいたいと願う」などと語った。
政界引退を表明していた立憲民主党の菅直人元首相が8日、衆議院議員として最後の会見を行った。
議員会館で会見を開いた菅氏は「薬害エイズや福島第一原発事故の問題、ある程度私なりにやれた、必要なことができた。ある意味、やりがいのある政治生活ができたかな」と議員生活を振り返った。
引退理由について「基本的には年齢の問題だ。元気に活動してきたがもう77歳」として自身の年齢をあげた。
政治状況については、「日本の政治にとって非常に良くない状況だ。もう一度政権交代を実現してもらいたいと願う」と後輩たちに思いを託した。
まずはお疲れさまでした。今後は立憲民主党の行く末を見守っていただきたい。
福島第一原発事故に触れているが、首相の時にあのような震災が起きたのは確かに不運だったのかもしれないが、対応については自己評価に反し、世論の反応は冷たい。
また、「もう一度政権交代を実現してもらいたいと願う」とあるが、民主党政権が誕生して二大政党制が確立できるかと期待したが、政権運営のまずさと内部分裂などにより崩壊してしまった。その責任の一角は3人の首相でもあった菅氏にもある。
別の報道では、菅氏は支持率が上がらない現状について「批判だけではなく、どうすべきか強く国民に訴える必要がある」と語ったそうだ(参考)。しかし、信用がないうちは国民に訴えも響かず、支持率も上がらないだろう。まずは党内をまとめるよう地固めが先決ということを、是非、後輩たちに伝えて欲しい。
信用があれば訴えも国民に響くだろう。現実野党の誕生で二大政党制になることを望んでいる国民は多いと思う。だが、今の立憲にはそこまで望めないというのは支持率が示す通りだ。