【どういうこと?】自民の世襲を痛烈に非難する野田代表だが、立憲も世襲候補が1割強?自民の世襲はダメで、自分は良い?
立憲民主党の代表選では「自民党には絶対できない世襲禁止を打ち出したい」と訴えていた野田佳彦代表代表だが、共同通信の調査によると、立憲の衆院選立候補者の1割強が世襲だという。
衆院選立候補者のうち、自民党では国会議員を親族が受け継ぐ「世襲」候補が共同通信の調査で、3割弱を占めた。世襲制限を主張してきた野田佳彦代表率いる立憲民主党も1割を超えた。世襲は136人に上り、全体の1割となった。
自民は石破茂首相や小泉進次郎選対委員長を含め97人。岐阜、鳥取、山口の3県では全小選挙区が世襲候補となった。立民は27人だった。
主な新人では、自民から根本匠元厚生労働相の長男や、故塩川正十郎元財務相の孫らが出馬。二階俊博元幹事長の三男も後継として地盤を引き継ぐ。
立民では故辻一彦元民主党衆院議員の次男が立候補した。鳩山由紀夫元首相の長男は国民民主党から出馬した。
世襲が必ずしも悪いというわけではない。世襲議員でも優秀な政治家は与野党にいる。ただ、世襲を批判しておきながら、世襲議員を擁立するのはあまりにも矛盾している。野田氏は昨年11月の衆院予算委員会で「世襲が多すぎる。ルパンだって3世まで」と語っていたが、2世だろが4世だろうが世襲は世襲だ。
野田代表は昨年「世襲禁止法案」を国会に提出した「本法案は、(1)国会議員が引退したり、亡くなった場合に、国会議員関係政治団体の代表者を配偶者または3親等以内の親族に引き継ぐこと(2)国会議員関係政治団体が親族やその国会議員関係政治団体に寄付すること――を禁止するものです」という内容だ(参考)。この様な法案を提出しておきながら、立憲は世襲候補者を1割強も擁立という。立憲はパーティ禁止法案を提出しておきながら、パーティを開催しようとしていたことで批判を集めたが、また同じことをしている。こういった立憲の姿勢について、朝日新聞が「自民の世襲は「おかしい」、でも野党系無所属はOK?」と報じていて、「野田氏の自民党に対する「世襲」批判は、ダブルスタンダードとの批判を招きかない状況だ」と指摘していた(参考)。朝日新聞が予測したように、ネット上では批判が殺到している。ダブルスタンダードもいい加減にすべきだ。
世襲候補者を擁立したかったら最初から世襲批判などしなければいいのだ。パーティー禁止法案もそうだが、自民と敵視するあまり、自らの首を絞めている。こんなお粗末なことを続ける政党に政権など、とてもではないが任せられない。
ネットの反応
「世襲のないクリーンな国へ」じゃなかったんか野田さんよ