大躍進の立憲民主党だが、野田代表が首班指名されたら真っ先に「紙の保険証も使えるようにする」でネット「ダメだこりゃ」

２７日、衆院選の投開票が行われ、自公が過半数を割り、野党では立憲民主党と国民民主党の躍進があった。

メディアは、今後の国会について、波乱含みの政局に突入しそうな気配と報じている。

注目されるのは石破総理の進退と、与党の「連立枠組みの拡大」だ。自公プラスを各社報じているが、野党各党は自公との連立を否定している。

もう一つ注目を集めているのは首班指名だ。少数与党となり、石破総理が退陣を拒否する場合、特別国会での首班指名選挙に臨むことになる。

意欲を示すのは立憲の野田代表だが、フジテレビ系の選挙特番でとんでもない発言をした。

立憲民主党の野田佳彦代表が２７日、フジテレビ系選挙特番「ＬＩＶＥ　選挙サンデー」に中継で出演。今後、優先したい政策について、真っ先に「紙の保険証も使えるようにすること」と挙げた。

番組では、前安芸高田市長で東京都知事選にも出馬した石丸伸二氏がコメンテーターとして出演。野田氏に「たくさん通せる政策が出てきたように思うのですが、何を優先されたいとお考えでしょうか？」と質問した。

これに野田氏は「まずね、手っ取り早くやるならば、紙の保険証も使えるようにすること。これはすぐ判断できることだと思います」と即答。続けて「もう一つは、われわれが政権を取ったならば、能登の復旧復興の補正予算を１カ月で作り、成立させたいと思います」とし、さらに選択的夫婦別姓の採決にも意欲を見せた。

引用元　立民・野田代表　優先政策の筆頭に「紙の保険証も使えるようにする」　裏金問題指摘の「一点強行突破に徹した」ことが勝因と分析

今後、優先したい政策について、真っ先に「紙の保険証も使えるようにすること」と挙げた。ＳNＳ上では「ダメだこりゃ」「これが最優先か」「とても国政を担う気があるとは思えない」「それの為に政権交代するんか」「この状況で経済政策が第一に出てこないとは」と、落胆の声が広がっている。一方で、国民民主党の玉木代表は、首班指名されたら最優先に「１０３万円の壁撤廃」と語っていた。どちらが野党第一党の党首か解らない。

能登の復興については、多くの人が理解するだろうが、外交・安保・経済のどれでもなく、優先するのは「紙の保険証も使えるようにすること」だ。さらに選択的夫婦別姓の採決にも意欲を見せたとのこと。

今回の選挙は、自民党へお灸をすえるための選挙という流れだったが、中央大学の野村修也教授はこんな危惧をしていた。

今回の衆議院選挙は、政権交代までは求めないが自民党にはお灸を据えようという妙なムーブメントに支配されている気がしてならない。この結果、経験も実績も政策も乏しい国会議員を大量発生させ、挙げ句の果てには、もぐさの火が燃え広がり、気づけば大火になる。果たしてこれが国民の望む姿なのか。

— 野村修也 (@NomuraShuya) October 24, 2024

もし、首班指名で野田代表が選ばれれば、立憲民主党政権の誕生だ。そして、最優先の政策が外交・安保・経済や国民の生活ではなく、上記の通り。

野村教授の危惧が現実になるかもしれない。

確かに、今回の結果は、メディアの煽りもあったが、自民党の自業自得とも言える。自民党は大いに反省し、立ち直さなければいけないが、その結果、国民は大きな代償を払うことになるかもしれない。

あと、野田氏は紙の保険証を使えるようにすることを最優先に上げているが、厚生労働省によると「保険情報の誤りや不正使用は、全国で年間600万件にも上っており、その処理のための経費は1000億円を越えると推定されている」とのこと。金額はあくまでも処理のための経費で、不正利用者は、払うべき保険料も払わず、払うべき医療費も払っていない。誤魔化された金額を含むとさらに膨れ上がる。だからマイナンバーカードへの紐付けが必要なわけだが、立憲にはこの問題の解決策があるのだろうか。無策であれば、不正利用をこのまま見逃すということになる。