新藤氏、川口クルド人で「地域で怒りが頂点に」「一番問題なのは仮放免制度だ」⇒広く見渡せば「日本全土で怒りが頂点に達している」では?
自民党の新藤義孝前経済再生担当相が衆院予算委員会で、埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人による迷惑行為が相次いでいるとして「地域では本当に怒りが頂点に達している」と述べ、不法滞在状態の仮放免者などへの対応を政府に求めたという。
自民党の新藤義孝前経済再生担当相は10日の衆院予算委員会で、埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人による迷惑行為が相次いでいるとして「地域では本当に怒りが頂点に達している」と述べ、不法滞在状態の仮放免者などへの対応を政府に求めた。
新藤氏は川口市の大部分からなる衆院埼玉2区の選出。「日常生活のマナーに違反するなんていう程度ではない」と訴え、公園などに集まって集団迷惑行為に及ぶ事案や無免許暴走運転が頻発していると説明した。「難民認定制度を悪用して、出稼ぎ目的で在留しており地域の取り組みでは解決できない。警察行政には限界がある」とも指摘した。
鈴木馨祐法相は「法令に従い手続きを進めた結果として強制退去が確定した外国人は、すみやかに出ていっていただく。これは原則だ。迅速に送還を実施していくことを政府としても進めている」と答弁し、送還忌避者を対象に国費での強制送還をさらに強化する方向で検討していることなどを説明した。
新藤氏はまた、クルド人の無職男による性犯罪の再犯事件の報道に触れ「一番問題なのは仮放免制度だ。法務省とも連携して取り組んでいきたい」と述べた。
新藤氏が述べていることはごもっともで、確かに川口市クルド人問題が話題となっている。だが、在日外国人の犯罪はクルド人だけではない。出入国在留管理庁作成資料を基に警察庁が集計した資料では
来日外国人犯罪の検挙状況
(1)全般的傾向
来日外国人犯罪の検挙状況の推移は、図表3-15のとおりである。検挙件数及び検挙人員については、ともに近年はほぼ横ばいで推移してきたが、特別法犯の検挙件数・検挙人員の増加を受け、微増傾向にある。令和2年について、刑法犯の検挙状況をみると、検挙件数・検挙人員ともに前年より増加した。検挙件数が増加した主な要因としては、中国人、韓国人等による窃盗犯が増加したことが挙げられ、検挙人員が増加した主な要因としては、ベトナム人による窃盗犯等が増加したことが挙げられる。また、特別法犯の検挙状況をみると、検挙件数・検挙人員ともに増加し、その主な要因としては、ベトナム人による入管法違反が増加したことが挙げられる。
図表3-15 来日外国人犯罪検挙状況の推移(平成23年(2011年)~令和2年)(2)国籍・地域別検挙状況
令和2年中の来日外国人犯罪の検挙状況を国籍・地域別にみると、図表3-16のとおりである。検挙件数・検挙人員ともに、ベトナム及び中国の2か国で全体の約6割を占めている(注)。また、刑法犯検挙件数(罪種別)をみると、侵入窃盗では中国及び韓国、万引きではベトナム、自動車盗ではスリランカが高い割合を占めている。注:令和2年6月末現在、入管法上の在留資格をもって我が国に在留する外国人のうち、永住者、永住者の配偶者等及び特別永住者を除いた者(約179.9万人)の国籍・地域別の割合は以下のとおり。
中国28.0%、ベトナム22.7%、フィリピン8.5%、ブラジル5.3%、ネパール5.1%、韓国4.6%、インドネシア3.3%、米国2.3%、台湾2.0%、インド1.9%、その他16.3%(出入国在留管理庁作成資料を基に警察庁が集計)
図表3-16 来日外国人犯罪の国籍・地域別検挙状況(令和2年)引用元 https://www.npa.go.jp/hakusyo/r03/honbun/html/x3332000.html
法務省が発表した来日外国人による刑法犯、検挙件数の動向には「令和3年における来日外国人による窃盗及び傷害・暴行の検挙件数を国籍別に見ると、窃盗は、ベトナムが2,653件(検挙人員937人)と最も多く、次いで、中国1,166件(同603人)、ブラジル303件(同107人)の順であった。傷害・暴行は、中国が245件(同299人)と最も多く、次いで、ベトナム165件(同198人)、フィリピン101件(同116人)の順であった」とあった(参考)。1年間でこれだけの犯罪があった。
クルド人については、埼玉県の「地域では本当に怒りが頂点に達している」かもしれないが、一部の出来事だということが解る。これらの数字を見れば、日本全土で怒りが頂点に達していると言えるのではないだろうか。
クルド人についてだけに焦点を当てず、もっと広く全体を見渡して在日外国人犯罪すべてに当てはめ対応していただきたい。
真面目に暮らしている在日外国人を守るためにも、あらゆる不正・犯罪を見逃さないで欲しい。そして、不正や犯罪には厳しい処分を。