【紛らわしい】共同「106万円の壁、撤廃了承 - 厚生年金、年収問わず加入」にネット混乱!⇒了承したのは厚労省の部会で、提出を目指している段階
共同通信は10日、「106万円の壁、撤廃了承 - 厚生年金、年収問わず加入」を配信。
106万円の壁、撤廃了承 - 厚生年金、年収問わず加入https://t.co/Xkr8YkpfeA
— 共同通信公式 (@kyodo_official) December 10, 2024
この報道でネットは混乱。政府や厚労省に非難のコメント。しかし、記事を見ると。
厚生労働相の諮問機関、社会保障審議会の部会は10日、会社員に扶養されるパートら短時間労働者が厚生年金に加入する年収要件(106万円以上)の撤廃を大筋で了承した。加入による保険料負担を避けようと、働き控えを招く「106万円の壁」とされてきた。勤務先の従業員数の要件もなくす。両要件の撤廃で、週の労働時間が20時間以上ならば、年収を問わず厚生年金に加入することになる。老後の給付が増える半面、保険料負担で手取り収入が減る課題がある。
手取り減対策として、年収151万円未満の場合、本来は労使折半で加入者が払う保険料の一部を、企業が肩代わりできる仕組みも協議した。肩代わりする割合は企業が任意で設定。全額を負担することは認めない。肩代わりを受けても将来の年金額は変わらない。
撤廃時期は、年収要件が2026年10月、勤務先の従業員数を51人以上と定めた企業規模要件は27年10月とする方向で調整している。25年の通常国会に制度改革の関連法案提出を目指す。
SNS上で混乱しているのは、共同の投稿のタイトルだけを見た人が、すでに政府が了承したからだと思っている人が多いからのようだ。「本決まりなんですかね」「国会審議は?」「103万円の壁はあーだこーだ理由つけて先延ばしにしそうな割に、徴収するほうばかり早い」といった声があがっていた。
因みに、日テレは「【速報】106万円の壁は撤廃へ 週20時間以上働けば厚生年金加入へ 年金制度改正議論大詰め きょう年金部会で方向性まとまる」とのタイトルで報じた。
了承したのは厚労省の社会保障審議会の部会。まだ部会で「106万円の壁」について、2025年以降に撤廃する案などを示しただけ。「25年の通常国会に制度改革の関連法案提出を目指す」とあるように、まだ決まってはいない。
共同通信の報道は紛らわしい。中身を見ないと把握できないのが共同の報道だと思った方がいい。
一方で、このような法案提出を目指す厚労省に対する批判も非常に多かった。日テレの報道では「制度改正は独身者には朗報だが、主婦の場合は保険料の負担が」と指摘されていて、今後、国会でも世論でも賛否は割れそうだ。