トランプ次期大統領、風力発電施設の新規建設を禁止の方針「コストがかかり過ぎ。補助金がなければ成り立たない」
アメリカのトランプ次期大統領が新たな風力発電施設の建設を禁止する考えを示した。
風力発電は天然ガスによる発電に比べてコストがかかり過ぎ、「補助金がなければ成り立たない」と主張したとのこと。
アメリカのトランプ次期大統領は、新たな風力発電施設の建設を禁止する考えを示しました。
トランプ次期大統領
「我々は風力発電施設を作らないようにする政策をとるつもりだ」トランプ次期大統領は7日、新たな風力発電施設の建設を禁止する考えを示しました。
トランプ氏は、風力発電は天然ガスによる発電に比べてコストがかかり過ぎ、「補助金がなければ成り立たない」と主張しています。
また、トランプ氏はバイデン大統領が6日、アメリカ周辺の海域で新たな原油や天然ガスの掘削を禁止すると決めたことについて「容認できない」と述べて、就任後、直ちに撤廃する考えを表明しています。
引用元 トランプ次期大統領 風力発電施設の新規建設を禁止の方針 バイデン政権によるアメリカ周辺海域での石油・ガス掘削禁止は撤廃意向
風力発言は、建設費が高い、自然状況に左右されるため利用率が低い、出力が不安定、設備の維持や修理に多額のコストがかかるなどの理由で、コストが高いと言われ、「洋上風力発電の設置は全て海上で作業を行う必要があるため、陸上風力発電の約2倍の設置コストがかかります」とのこと(参考)。
風力発電を含む再生可能エネルギーの先進国と言われるスペイン。スペインの電力供給割合は、風力が21%、原子力が19%、水力が17.3%、石炭火力12.9%、太陽光が2.6%などと、国の発電の4割以上を賄うなど、エネルギー自給率の向上を図っている。しかし、風が吹かないせいで電力価格が4倍になった時もあったという(参考)。
アメリカも昨年、異常な暑さで冷房需要が拡大し、多くの発電所で効率が低下。風力発電からの供給も減り、テキサス州の電力価格が、約100倍に急騰したということがニュースになっていた。
一方で、日本も脱炭素を目指しつつも「エネルギーミックス」を維持している。まだまだ過度な再エネ依存は危険ということ。