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泉さん「古い与野党観は、変えてもらいたいものですね。」→与野党観は積み重ねでは?
代表の座を降り、生き生きとしている泉さん。能登半島地震の被災地にボランティア活動をしに行くなどと評価すべき点もある。
しかし、だ。疑問しかない発言をしているのも事実だ。
メディア等に対して「いつまでも認識が古いままの人がいる。」と苦言を呈しているのだ。
苦言を呈する前に自身の代表時代の振る舞いを振り返るべきでは?
泉さん、昨年の通常国会の出来事を忘れる?
党勢が厳しい時に代表を担っていた泉さん。現代表として臨んだ代表選では野田さんに敗北してしまった。
代表を降り、一議員として党を支えている泉さんだが、理解に苦しむ投稿をXに行っていた。
報道関係者や立憲をいつも批判する層にも、いつまでも認識が古いままの人がいる。
「野党は予算の年度内成立を妨害するもの」
立憲は、そんなのではなく、「国民への還元、予算のムダ修正」。これが立憲のこだわり。
古い与野党観は、変えてもらいたいものですね。 https://t.co/1KUGXqdI5a
— 泉健太🌎立憲民主党 (@izmkenta) February 17, 2025
「「国民への還元、予算のムダ修正」。これが立憲のこだわり。」「古い与野党観は、変えてもらいたいものですね。」と綴ったのだ。
立憲民主党に「国民への還元、予算のムダ修正」といったこだわりがあったとは驚きだ。今の代表、野田さんの言動からは「国民への還元」というものは全く窺えない。
また泉さんは「野党は予算の年度内成立を妨害するもの」という与野党観を「古い」としているが、その古い与野党観の形成に一役買っていたのは他ならぬ泉さんではないのか。
昨年の通常国会について次のような報道がある。
2日、国会では土曜日も異例の審議が行われました。来年度予算案はさきほど衆議院本会議で与党の賛成多数で可決され、参議院に送られました。中継です。
引き延ばし戦術、深夜国会、土曜国会と異例の展開が続きましたが、岸田政権が目指していた予算案の年度内成立は確実になりました。
(出典 参議院)
審議時間が足りないとして与野党間で日程調整すら難航したのだ。審議時間が足りなかったのは自民党の政治資金収支報告書の不記載が要因だが、現代表の野田さんは予算と切り離して対応し、泉さんは切り離しもしなかった。
実際、日本経済新聞は、泉さんが自民党派閥の政治資金問題に関する政治倫理審査会について「より多くの自民議員が語らなければ、予算審議は進められない」と語ったと報じている(参考)。
古い対応をしていた泉さんが「古い与野党観は、変えてもらいたいものですね。」としたところで説得力はゼロだ。
野田さんが見せた新しい対応。これを積み重ねていけば、泉さんらの時に培われた古い与野党観は払拭され、新しいものになるのでは?