
台湾沖でまた海底ケーブル損傷。台湾の海巡署が中国人の船員8人が乗った貨物船を拿捕
台湾沖でまた海底ケーブル損傷し、台湾の海巡署が中国人の船員8人が乗った貨物船をケーブル損傷の疑いで拿捕したという。
台湾の海巡署(海上保安庁に相当)は25日、南部の台南市沖で中国人の船員8人が乗った貨物船が海底ケーブルを損壊したとして、この船を拿捕(だほ)したと発表した。台湾周辺では1月にも中国人が乗った別の貨物船が海底ケーブルを損壊した疑いが浮上し、海巡署が捜査していた。
海巡署によると、25日未明に台南市の北西約11キロの海域で錨(いかり)を下ろしていたトーゴ船籍の貨物船を巡視艇が発見。監視を継続していたところ、付近にある海底ケーブルが破損したとの通報が台湾の通信会社・中華電信からあり、「現行犯」でこの貨物船を臨検した。
損壊した海底ケーブルは台南市と離島の澎湖(ほうこ)諸島を結ぶ「台澎3号」。海巡署は貨物船を台南の港にとどめ、海底ケーブルの損壊が「人為的な破壊か単純な事故か」を捜査している。貨物船はトーゴ籍だが「中国資本の背景」があるといい、海巡署は「中国によるグレーゾーン作戦の可能性を排除できない」としている。
台湾では1月にも北部の海域で、中国人の船員7人が乗ったカメルーン船籍の貨物船が国際海底ケーブルを損壊した疑いが浮上。海巡署が捜査に着手していた。
台湾当局によると、台湾の海底ケーブルは国際通信用が14本、台湾内部向けが10本ある。過去3年間で1年に平均7、8件の損傷事故が発生しているという。
「過去3年間で1年に平均7、8件の損傷事故が発生している」とのことだが、到底事故とは思えない。中国・麗水大(浙江省麗水)の技術者グループが「海底ケーブル切断装置」を特許出願していた(参考)という報道があったが、中国政府の関与も否定できないと思う。
また、バルト海で海底通信ケーブルが相次いで断線した問題で、中国籍の貨物船「伊鵬3号」の関与が疑われている。
沖縄県の離島を結ぶ海底ケーブルも、盗聴や切断のリスクが指摘されている。2019年には石垣市と竹富町の全域で通信回線が使えなくなった問題で、台風18号の影響が指摘されていたが、NTT西日本から「人為的な要因で通信ケーブルが切れた可能性がある」との報告があったという。
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