
石破首相の新人議員に商品券配布が問題視。党内、他党、著名人らが苦言
石破首相が自民党の当選1回の衆議院議員との会食前に、「手みやげ」として1人10万円の商品券を渡していたことが問題視されている。
石破総理は14日、先週、会食した自民党の当選1回の衆議院議員の事務所に1人10万円相当の商品券を配っていた問題で、改めて「政治活動に関する寄付ではない」などとして、「違法性はない」との考えを示しました。
1期生側は全員が自主的に返却した。
党内から
森山裕幹事長「政治資金規正法、公職選挙法に抵触することはないが、今、政治家に求められていることは『李下(りか)に冠を正さず』という精神をしっかり持つということだ」(参考)。
山田宏参院議員「政治とカネを巡る国会審議が行われている中、トップに立つ人間としてあまりに無神経で無責任だ。足を引っ張っている」「グレーではないか。しっかり説明してもらわないと、白かどうかは分からない」「(首相は)グレーの議員に厳しい処分を下してきた。自身について同じ基準でやらないと、みんなついていかないのではないか。人に厳しく自分に甘い、は許されない」(参考)。
他党から
公明党の竹谷とし子代表代行首相の説明では違法性がないということだが国民の信頼に応えられるように、しっかりと説明責任を果たしてほしい。予算審議、国会運営の妨げにならないように対応してもらいたい」(参考)。
国民民主党の玉木雄一郎代表「政治資金規正法に抵触する可能性が否定できない。改めて国会の場で説明責任を果たすべきだ」「10万円の商品券が果たして『お土産がわり』と言えるのか。15人に渡したというので合計150万円にもなる。問題ないなら、15人全員なぜ返したのか」「これだけ物価高で国民が苦しむ中、財源が無いだの、再来年度まで待ってくれだの放っておいて、自党の議員にはお土産代わりに10万円。この感覚を国民は理解してくれるだろうか」(参考)。
れいわ新選組の山本太郎代表「自民党の新人議員だけでなく、物価高で苦しむ国民にも十万円を給付すべきだ」(参考)。
他にも「みんなが困ってる時代に、10万円分の商品券をお土産とか時代錯誤すぎる。馬鹿だね」(社会学者の古市憲寿氏)。「どこまでズレてんだ首相」(実業家の堀江貴文氏)「違法性ないという言い訳は用意されてるだろうけど、それは意味なし。政治資金に対する国民の疑念が大きいからこそ、少しでも疑いを持たれかねないことは絶対やるべきじゃない」(元経産省官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏)。「任期まで首相を続けるのは難しいと思う。首相を擁護する気はないけど、GDP世界4位で609兆円にもなる国のトップがたった150万円で退陣って、凄いよね」(「ひろゆき」こと西村博之氏)といった声が著名人などからあがっていた。
まずはしっかり説明責任を果たし、行動で信頼回復に努めていただきたい。