
枝野氏「減税論はポピュリズム」を野田代表が否定「私はポピュリズムとは思わない」 重鎮間で亀裂か
立憲民主党の枝野元代表が党内の消費税減税論を「ポピュリズム」と批判したことに、野田代表が「私は今の党内議論をポピュリズムとは思わない」と否定。
立憲民主党の野田佳彦代表は15日、枝野幸男元代表が党内の消費税減税論を「ポピュリズム」と批判したことに対し、否定的な認識を示した。「私は今の党内議論をポピュリズムとは思わない。物価高の問題を踏まえ、真剣な議論をしてもらっている」と東京都内で記者団に述べた。
党内では消費税率5%への引き下げや、食料品のゼロ税率を訴える声が拡大。枝野氏は「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党をつくるべきだ」と主張している。
野田氏は「活発な意見交換をして、一定の時期が来たら集約する」と強調。党内が二分している現状を踏まえ「結論が出たら従うという政治文化をつくるのが私の役割だ」と語った。
野田代表は「党分裂したいと思っていない」と、枝野氏の「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党を作ってください」発言したことについても反論していた。かつては野田代表を「支える」と述べていた枝野氏だが、重鎮の間で亀裂が生じるか。
また、『党重鎮らが財政規律派を占める立民だが、与野党の減税合戦からの孤立を恐れる減税派の党内圧力は高まる一方だ。党幹部は「減税派が多数だ。野田氏を守るためにも減税を考えなければならない」と揺らぎ始めた』とのこと(参考)。
重鎮間だけでなく、減税派もこのまま収まりそうにない。参院選を前に壮大なお家騒動に発展するのだろうか。