
榛葉幹事長「選挙の直前に選挙に負けそうだから政策を替えるというのはポピュリズム」⇒野田代表が反論「我々が急に変わったかのように印象づけすることはフェアじゃない」
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、立憲民主党が参院選の公約に消費減税を盛り込むことについて、「立憲さんがお決めになったことですから、それは結構なことかもしれませんが、野田さんは代表選で、安易な消費減税はやらないとおっしゃっていた」「立憲さんの判断だけれど、有権者から見たら一貫性があるようには見えないのではないかと思う」「一貫性(の観点)で、選挙の直前に選挙に負けそうだから政策を替えるというのはポピュリズム。枝野さんはポピュリズムはだめだと、一貫性が大事だとおっしゃった。この方向性、考え方は、枝野幸男さんは筋が通っていると思います」などと指摘していた(参考)。
これに立憲の野田佳彦代表がフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」で反論。
スタジオでは、消費税率引き下げを打ち出したことにコメンテーターを務める元大阪府知事の橋下徹氏らと議論した。その中で番組では国民民主党の榛葉賀津也幹事長が「選挙前に政策を変えるのはポピュリズム一貫性がない」と指摘したことを紹介した。
キャスターを務める同局の梅津弥英子アナウンサーから榛葉氏の発言について「あのリアクションはどういうふうに受け止めていますか?」と聞かれ野田氏は「ポピュリズムと言われていますけど、例えば3年前に立憲民主党、消費税減税、言っているんですよ」と切り出し「党として急に言ってきたことじゃない。私じゃないですよ、もちろん代表は。党としては言ってきたこともあります」と述べた。
続けて榛葉氏へ「ご自身たちが減税言ってて、我々が急に変わったかのように印象づけすることはフェアじゃないと思いますね」と述べた。
引用元 「急に変わったかのように印象づけすることはフェアじゃない」…立憲・野田佳彦代表「日曜報道」で「消費減税案」批判の国民民主・榛葉賀津也幹事長に反論
泉氏が代表の時の2022年参院選では確かに「消費税率の5%への時限的な引き下げ」を公約に掲げていた。2021年衆院選も消費減税を訴えていたが、その後、枝野氏が消費税率の引き下げを訴えたことについて「政治的に間違いだったと反省している」と述べた。
代表選では野田氏は「消費税を基幹税と位置付けることで、日本社会は成り立っている。安易に減税はできない」と訴えていた。さらに、他の野党が消費減税などを主張していることについて「減税だけ言っていればいいという、受けは良いけれど将来世代にとってプラスになるかどうかというと、必ずしもそうではないと私は思っております」とも語っていた。
さらに、「それは減税を口にした方が選挙はいいでしょう。野党も連携しやすいですよ。だけど、だけど、それでいいのかと。未来世代から搾取する政治っていうのは、やっぱりやめるべきだという強い決意でやっていきたい」「財政に責任を持つということが政権交代を主張する立場として責任ある態度ではないか」と、散々減税を否定するような発言を繰り返していた。
野田氏ばかりではない。小川淳也幹事長も減税に慎重な立場を取っていて、ネット上では「消費税25%」というワードが話題となっていた。
野田氏は「党として急に言ってきたことじゃない」というが、野田執行部になってから減税政策を引っ込めたではないか。
支持率では国民民主に抜かれ、政策においても他の野党に後れを取り、立憲内からは「参院選に向け何か対策は打たないといけない。このままでは勝てない」との懸念が漏れていたという。この様な状態になるまで党内の減税派を牽制し押さえつけていたのは野田執行部ではないのか?
この執行部が減税政策に舵を切ったのだから、「選挙の直前に選挙に負けそうだから政策を替えるというのはポピュリズム」と指摘されるのも仕方ない。
参院選が近くなり、益々舌戦が激しくなりそうだ。今のところ野党間対立激化の選挙になりそうで、野党がまとまる以前の話だ。