
小沢さんが内閣不信任案で迷う野田代表に「通りそうになったら出さないとなったら、どういうことだ。これほど、国民を馬鹿にした話はない。」と大激怒!
党分裂の危機だった消費税減税の是非を乗り越えた立憲民主党の野田さん。しかし、次なる関門が待ち構えていた。
それが内閣不信任決議案だ。
内閣不信任決議案の提出で煮え切らない野田さんに対して、小沢さんが激怒しているのだ。
結局一枚岩になることができない立憲民主党。こんな政党に政権を任せるわけにはいかない。
野田さんの姿勢に小沢さんが激怒!
通常国会の会期末が近づいている。その会期末の風物詩になっていたのが内閣不信任決議案だ。
しかし、だ。今国会はどうも様子が違う。野田さんが内閣不信任決議案についての態度をはっきりさせないのだ。
産経新聞のインタビューに応じた野田さんは、日米関税交渉に触れた上で「国難といわれるテーマで国益をかけた交渉をしているときに『不信任案を出します』と言って足を引っ張っていいのか」と語ったのだ。(参考)
(出典 衆議院)
さらに野田さんは「可決した場合には解散か、総辞職かのどちらかだ。解散まで行くと政権の枠組みの問題になってくる」と語り、内閣不信任決議案についての姿勢を明示しなかった。
この野田さんの姿勢に怒ったのが党の重鎮、小沢さんだ。小沢さんは記者会見で「当然、内閣不信任決議案を提出して、国民の期待に応えるべきだ。「最大の政治改革は政権交代だ」と、誰かさんは(昨秋の衆院選で)一生懸命、言っていた。政権を交代させるためには、不信任案を出さないといかんでしょう。」と語り、暗に野田さんを批判した。(参考)
(出典 衆議院)
これだけでも小沢さんの怒りの程がよくわかるが、これで終わる小沢さんではない。小沢さんは立て続けて「過半数を持っていない時に一生懸命に不信任案を出して、通りそうになったら出さないとなったら、どういうことだ。これほど、国民を馬鹿にした話はない。」とも語り怒りを露わにしたのだ。
確かに小沢さんの言う通りだ。今まで風物詩のように提出していたのに、可決の可能性が出ると提出しないでは、国民の納得を得るのは容易ではない。
消費税減税で党内を二分し、今度は内閣不信任決議案で党が二分。こんな分裂しかかっている政党に政権を任せるわけにはいかない。
野田さんも政権交代という夢をみるのではなく、足元をよくみてもらいたい。