
玉木代表が、備蓄米「1年たったら動物のエサ」を謝罪。立憲議員もXに「家畜用だろう?」投稿していたことが物議
国民民主党の玉木代表が、備蓄米を巡る発言を謝罪。
玉木代表は備蓄米について「あと1年たったら動物のエサになるようなもの」と発言した件で、SNSで炎上、批判が殺到した。マスコミも大々的に取り上げて、最初は発言の補足や釈明をしていたが、「今回の備蓄米についての私の発言は、お米を待ち望んでいた皆様にとって大変不快なものであったと、深く反省しています」と謝罪した。(参考)
しかし、立憲議員も同様の発言をしていたことが報じられた。
立憲民主党の原口一博元総務相が備蓄米を「小泉米」と称し、「家畜用だろう?」と自身のX(旧ツイッター)で発信した内容がネット上で物議を呼んでいる。
原口氏は29日に「家畜用だろう?古古古米。5キログラム83円のものが何故、2000(円)もするのか?誰と随意契約したのか?小泉米」と投稿した。古古古米は2021年産米を指すとみられる。
備蓄米に関し、28日の衆院農水委員会では国民民主の玉木雄一郎代表が「備蓄米はあと1年経ったら、家畜のエサに出すようなもの」などと発言し、釈明に追われる事態になったばかり。
原口氏と同じ立民では、泉健太前代表が「この局面で使う言葉ではない。改めていただきたい」と玉木氏の発言に苦言を呈している。
玉木代表の発言について、泉前代表はXに「備蓄米は、これから我々国民が口にする重要な主食です。「1年たったら動物の餌」というのは、この局面で使う言葉ではない。改めていただきたい」コメントしていたが、原口氏の投稿についてはまだコメントが無いようだ。今後言及があるのだろうか。
原口氏の投稿は報道でも、今のところ産経新聞以外は取り上げていないようだった。SNSでの発言と国会での発言の違いだろうか。
原口氏は、飼育用米として売られる場合「5kg83円のものが何故、2,000もするのか?」と、疑問を持っているようだが、古古古米までは食用として扱っている為、備蓄している。それを過ぎれば、備蓄米ではなく「飼料用米」となり放出される。したがって、備蓄米は“まだ食用”なのだ。
また、原口氏なら知っていたと思うのだが、備蓄米100万トンの維持費は年478億円だ。これは万が一の際に国民の食を守るための費用。備蓄米が“まだ食用”なのと、維持費を考えたうえで備蓄米2000円が安いか高いかを判断するのは自由だ。
そして、備蓄の期限を過ぎたコメは、捨てるのはもったいないから「飼料用米」として出している。だから「5kg83円」なのだ。これも立派なフードロスの取り組みだ。
前にも紹介したが備蓄米は大災害の備えのほかに、「こども食堂・こども宅食やフードバンクに政府備蓄米を無償交付しています。また、児童・生徒・幼児等における「米の備蓄制度」への理解促進などのため、学校給食等に使用する米の一部に対し、政府備蓄米を無償または有償で交付しています」と農水省は説明している。(参考)
被災者や子ども食堂を利用の子どもは「家畜用のコメを食べている」とでもいうのだろうか。残念だ。しかも、近年はフードロスが問題視されている。あまりにも軽率な発言だと思う。
家畜用というが、備蓄米の店頭販売が31日始まり、長蛇の列のところもあるという。(参考)
これだけ国民は欲している。
国会議員として追及して欲しいのは、「5kg83円のものが何故、2,000もするのか?」ではなく、何故コメの高騰が起きてしまったのかだ。そして、真実を我々国民に知らせて欲しい。そのうえで今後の対策を政府に突きつけて欲しい。