
米国防長官、台湾の武力統一は「壊滅的な結果を招く」⇒中国反発「強烈な不満と断固とした反対」
米国防長官が中国による台湾の武力統一は「壊滅的な結果を招く」と警告。
ヘグセス米国防長官は31日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)で演説し、中国による台湾の武力統一は「壊滅的な結果を招く」と警告した。
台湾有事への軍事介入も示唆。インド太平洋地域の同盟・友好国に対しては、早急に国防費を増額するよう求めた。
1月に発足した第2次トランプ政権が、まとまった形でインド太平洋に関する安全保障構想を明らかにするのは初めて。ヘグセス氏はインド太平洋を米国の「優先地域」と位置付けた。
ヘグセス氏は演説で「トランプ大統領は『自分が見ている中で中国が台湾を侵略することはない』と言っている」と指摘。「戦争を防ぐのがわれわれの目標だ。同盟・友好国と築き上げる強力な抑止力によってこれを実現する」と強調した。
その上で「もし抑止に失敗した場合、米国防総省は最も得意とすることを実行する用意がある。すなわち、断固として戦い、勝利することだ」と表明。「中国の脅威は本物であり、差し迫ったものだ」とも訴えた。
同時に、インド太平洋の同盟・友好国には「自国の防衛力を迅速に強化すべきだ」と要請。北大西洋条約機構(NATO)の加盟国が国防支出の対国内総生産(GDP)比5%以上を目指していることを挙げ、「欧州を見本とすべきだ」と呼び掛けた。在日米軍司令部の強化を「日米同盟の重要な取り組みを反映したものだ」と評価するなど、日本にも言及した。
「軍事介入を示唆」というよりは、台湾の防衛を宣言した感が強く感じる。
ヘグセス氏の演説を受け中国が反発。中国外務省報道官が「強烈な不満と断固とした反対」を表明。ヘグセス氏が「中国を中傷し『中国脅威論』を吹聴した」と非難。台湾問題は「中国の内政でいかなる国も干渉する権利はない」と主張した。(参考)
内政問題と言いながら中国は台湾製品に対する貿易制限を強化するなどの制裁措置を実施している。おかしな話だ。台湾問題は「中国の内政でいかなる国も干渉する権利はない」と主張しているとあるが、裏を返せば台湾侵攻する気満々ということだろうか。
ネットの反応




