
選択的夫婦別姓審議に辻元氏と福島氏が意欲も、立憲、国民民主、維新がそれぞれ法案提出で成立困難か
選択的夫婦別姓をめぐり、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党がそれぞれ法案を提出。国会で審議入りした。
これを受け、立憲の辻元氏がXに「感無量だ!」と投稿。「与野党の幅広い合意形成が出来るように粘り強く力を尽くしていきたい」と意欲を示していた。(参考)
社民の福島党首もXに「今国会で成立するよう全力を尽くします!」と意気込んでいた。(参考)
やる気満々の両氏だが、そう甘くはなさそうだ。
別姓に関し立憲民主、日本維新の会、国民民主各党がそれぞれ提出した3法案は5月30日の衆院法務委員会で審議が始まった。立民と国民民主はいずれも別姓導入を目指すが、子の姓の決め方に違いがある。立民の野田佳彦代表は「一緒にできないか模索する」と一本化に前向きだが、国民民主の榛葉賀津也幹事長は「与党も入れたコンセンサス(合意)を得られるかどうかの議論がこれからだ」と距離を置く。「保守層」離れを警戒しているとみられる。
維新は、通称で使用する旧姓の戸籍記載制度の導入を掲げ、選択的別姓とは相いれない。3法案はいずれも過半数を得る見通しは立っていない。
法務委員長ポストを握る立民は、賛否両論を抱える与党を揺さぶろうと審議加速を図ろうとするが、自民党は安易には応じない構え。自民執行部は採決に備え、野党案反対の党議拘束をかける方針だが、党内の別姓導入派は「野党案に賛成してもいい」と造反をちらつかせる。
立憲は国民民主にひとつにまとまりたいようだが、国民民主が慎重なようで、まとまるのは困難のようだ。維新は旧姓使用拡大で立憲とは異なる法案を提出。
立憲案が奇跡を起こすには、国民民主を口説き落として与党からの大量造反を待つしかない。
野党一本化をしたければ、我先に提出した立憲の勇み足で失敗だ。本気で通したかったらもっと野党間で慎重な協議を重ね、野党案として提出すべきだった。
立憲が提出すれば他の野党も付いてくるというおごりがあったのでは?