
玉木代表、参政躍進受け「(次期衆院選は)積極的に候補者を擁立する」選挙区調整「旧民主党系はもう限界だ」と見切り
国民民主党の玉木代表は、参院選での参政党の躍進と立憲民主党の伸び悩みを受け、「自民党への不満を受け止めるには、旧民主党系はもう限界だ」と、立憲などとの候補者調整に見切りをつけたようだ。
国民民主党の玉木雄一郎代表は22日の記者会見で、参院選の結果を踏まえ、次期衆院選では選挙区に候補を積極的に擁立する姿勢を示した。立憲民主党などとの候補者調整については「自民党への不満を受け止めるには、旧民主党系はもう限界だ」と否定的な見解を示した。
玉木氏は参院選の群馬選挙区で、自民候補が当選し、約2万8000票差の次点に参政党候補、そこから10万票近く離れた3番手が立民候補だった例を持ち出した。「自民党王国といいながら立憲が立てたが、事前の調査だと参政が勝っていて、最後、自民が底力をみせて引っくり返された。野党をまとめたら勝てたかというと違う」としたうえで「自民への不満が高まっている。それを旧民主党系は受け止めきれないというか、限界だ。単に旧民主党系や共産党も入れてまとめたら勝てるというのは、もう幻想に終わった。数さえ合わせれば過半数を取れるだろうというのは、もう通用しない」と述べた。
参院選の比例代表では、国民が立民を得票で上回り、玉木氏は「ステージを次の段階に移行することができた」と胸を張った。次期衆院選について玉木氏は「積極的に候補者を擁立する。全国で受け皿を作らない限り、本当の意味での国政政党、全国政党にはなれない」と強調した。「参政が立派なのは、全国に候補者を立てたことだ。受け皿を作っていることは評価すべきだ。衆院選は次が勝負だ」と語った。
比例票が立憲を上回ったことが自信となり決意を後押ししたのだろう。山尾騒動や不適切発言を受け、玉木代表の不倫騒動も再浮上して一時は逆風となったが、結果は大幅議席増。失点は多かったが、減税や賃上げを強く訴えていたから国民は見放さなかったのだと思う。
日本の政治を良くするためには与党に緊張感を持たせることが必要。そのためには野党が力をつける必要がある。そういう意味では衆参両選挙は与党にお灸をすえる意味では良い結果といえる。そして、参政や国民民主の躍進でこれまで対立ばかりだった野党の姿勢を大きく変えてくれることが期待できる。また、与党が法案を押し切るという構図もなくなるだろう。政策実現には与野党間の丁寧な協議が必須となる。玉木代表は党について「ステージを次の段階に移行することができた」と語るが、日本の政治も次のステージに移行することになりそうだ。
ネットの反応
参政党が今回躍進した背景に、SNSの力とか言われてますが、地道に地方議会にも立候補者を立て、胡散臭い政党と言うイメージを払拭しつつ党を運営してますので、無党派層も警戒心を解きつつあると思う。
だが、今は衆参ともに野党が多数をとっている。野党が責任を持って与党自民党公明党に対して案を出せる政党が今後は必要だと思います。
あの追い風で議席数が横ばいとは負けたのと等しい結果であり、思わず脱力した。
万年野党第一党の座に安住し不勉強で、政権奪取に本気で取り組まない、まさに据え膳食わず、泰然として腰砕けの本質を有権者はよく見ていたのだ。
だから、本気で追い風をいかして党勢を飛躍させたいならば、全選挙区に候補者を擁立すべきだろう。


