
立憲新幹事長の安住氏「自民党のライバルはうちしかいない」⇒自負心はいいが、参院比例票と政党支持率といった現実にも目を向けましょう
立憲民主党の新幹事長に就任した安住氏が「自民党のライバルはうちしかいない」と述べ、党の立て直しに意欲を示した。
立憲民主党は11日、党役員人事を決定した。新たに就任した安住淳幹事長は党本部で記者団に「自民党のライバルはうちしかいない」と述べ、参院選で伸び悩んだ党勢の立て直しに意欲を示した。
■自民から維新、国民への秋波は「延命のため」
安住氏は衆院選挙区の情勢を踏まえ、「うちの党は衆院選では圧倒的に他の党を引き離して自民党と対抗できている」と強調した。他の野党は、選挙区で落選した候補者が比例代表での復活当選を巡り党内で順位を争っている状況だとした上で、「自民党としのぎを削っているのはわが党だという自負を持ち、選挙区で自民党に競り勝つのはわが党しかできないから、しっかりやりたい」と述べた。
自民総裁選への立候補を表明した茂木敏充自民前幹事長は、新たな連立政権の枠組みとして想定する対象に日本維新の会と国民民主党を挙げた。安住氏は「ライバルだと思っていないからでしょ。補完できて、自分たちの政権の延命のために使えるからあんなことを言っているのであって、わが党はそういう政党ではない」と論評した。
与党との向き合い方に関しては、安住氏は国会での法案修正を例に挙げ、「反対ばかりしているわけではない。ライバルとして対峙するときと、比較第1党と第2党として話をしなければいけないときと、めりはりをつけようと思っている」と語った。
■立ち位置は「穏健中道リベラル」
党の立ち位置に関しては「穏健中道リベラルだ」と語った。
参院選での総括に「SNS による大きなうねりを他党に作られ、立憲民主党が受け皿としての選択肢にならない」といった記述があるなど、立民にはSNSの活用に課題がある。
安住氏は「そちら(SNS)に飛び込んで行って、ネットの世界で流行ったらいいというのは間違っていると思っている。国会の審議を一生懸命やっている方が評価されなくて、その間休んでいる人間がSNSでもてはやされるのはおかしい」と持論を語った。「国会質疑をきちんとみてほしい。法案の修正もしている。そんなのだめだからSNSでやったらどうだ、というのにはくみしない。常識的でまじめなことをやり続ける。風なんか気にして政治をやってはだめだ」と続けた。
安住氏は予算委員会の委員長としては、その淡々と仕事をこなす姿が評価されていたが、幹事長になってかつて批判を集めていた頃に戻ってしまったようだ。
野党第一党としての誇りを持つことは大事なこと。しかし、確かに選挙区の状況は安住氏の述べる通りかもしれないが、比例票は参政党と国民民主党に負けて第4党だ。参院選後の政党支持率も第4位だ。これは民意が確実に立憲から離れている証拠。参政党と国民民主は若者世代と現役世代の支持を集めているが、立憲の支持層は主に高齢者。党存続の危機にある公明党と共産党の傾向とよく似ていて、将来的に非常に不安な状況にあることは間違いない。
今は野党第一党で比較第二党だが、この先どうなるかわからない。この認識を疎かにし、自負心だけで自民党と対峙していたら、参政と国民民主の躍進を許したのではないだろうか。
また、安住氏はSNSについて言及しているが、立憲はメットメディアやインターネット広報会社との関係が話題となったことがあったから、SNSやインターネットの重要性をすでに理解しているものと思ってたが、そうではなかったのか?少なくとも安住氏は理解していないようだ。これだけで前時代的な幹事長に思えるが大丈夫だろうか。
ネットの反応
自民党批判をしておけば議席を確保できた時代ではなくなったことを自覚すべきである。
衰退しているとは言え比較第一党の自由民主党に、まともに対峙出来ていないと有権者に見透かされ、未知の魅力である参政党や国民民主党の台頭を許し大勝の機会を失ったんじゃないの??
自民党のライバル云々言う前に、もっと国民が望む政策を行おうとしないと、有権者の支持はこれからも伸びないと思うけど。


