
26年の自公連立が解消。困難な状況が続くかもしれないが、逆に言えば配慮する必要がなくなる⇒ネット上では喜ぶ声が殺到
公明党は10日、自民党の高市早苗総裁に対し連立政権からの離脱を通告した。
公明、連立政権を離脱 斉藤代表が自民・高市総裁に伝達 26年の協力に幕https://t.co/eCVMbk3fDS
平成11年に連立を組んで以降、野党時代を含めて26年を経た自公の協力関係は重大な転機を迎えた。
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 10, 2025
このニュースを各メディアが一斉に報じ、SNSでも大きな話題となっている。
「政治とカネ」をめぐる方針で折り合わず、斉藤代表は連立政権を離脱する意向を高市総裁に伝えたそうだ。これに対して、ネット上では「なぜ石破総裁の時は政治と金の問題で連立離脱と言わなかったのに高市新総裁で急に言い出したのか?」「小泉総裁なら連立継続したのでは?」という指摘があがっている。多くの人は取ってつけた理由と考えているようだ。
これについて、高市総裁が「例えば総裁が私でなかったら連立離脱はなかったか」と尋ねると、斎藤代表は「今回の総裁選で誰が選ばれても同じだ」と否定したという。(参考) まぁこの辺は何とでも言える。実際に斎藤代表はNHKのインタビューに「小泉さんは企業・団体献金については規制強化をしていこうということでは、ある程度、共通していたと思います。(献金の)受け口を政党本部・県連組織までにしようということについては、これまで何回も小泉さんにも主張してきましたので、もともとが理解できていましたから、即ぶつけて実現しましょうと、小泉さんが新総裁だったら、そう言っていましたが…。小泉さんだったら、どうなったかは想定できません」と答えていた。(参考)
斉藤代表は総裁選前の9月7日、「保守中道路線の私たちの理念に合った方でなければ、連立政権を組むわけにいかない」と述べていた。批判の声が殺到したことで、斎藤代表は翌日にSNSで「総裁選に口を挟む意図はない」と釈明したが、総裁選の人気上位に食い込んでいた高市総裁をけん制していたことは明白だった。
また、麻生氏が副総裁に就任したことも影響していると指摘されている。麻生副総裁の公明嫌いは有名で、2023年には安全保障関連3文書への対応を巡り、公明党の山口那津男代表ら幹部を名指しで「一番動かなかった、がんだった」と批判していた。(参考)
萩生田氏の要職起用も影響があるのかもしれないが、やはり高市総裁の誕生で自民党の保守回帰が進むことを懸念してだと思う。
こうなってしまっては自民党はやるだけのことをするしかない。高市政権が誕生した際には、国会運営がかなり困難となるだろうが、逆を言えばもう公明党に気兼ねする必要もなく、思った通りの政策を進めることが出来る。公明党が連立にいなくとも、国民民主、維新、参政といった他の野党と政策毎に連携が取れるはず。
選挙についても、確かに公明離脱で当選が危険信号の議員もいるかもしれないが、それはそれだけの議員でしかなかったということ。ネット上の反応を見ていると、公明離脱を喜んでいる声が非常に多い。
逆に言えば、公明離脱の影響で離れていった保守層が戻ってくるかもしれない。やり方によっては追い風が吹く可能性もある。これをどう生かすかが執行部の腕次第だ。
尚、公明党は野党との連携を模索しているようで、「野党の国対委員長会談に出席させてほしい」と、野党側に伝えているそうだ。
公明にとってこの判断が吉と出るか凶と出るか、ネット上では選挙を今すれば、公明党が大きく議席を減らすのではないかと指摘されている。


