
米、麻薬カルテル軍事作戦にも中国の影
トランプ政権が隣国メキシコに軍と情報機関を派遣し、麻薬カルテルの撲滅を狙う軍事作戦の計画を立てていると報じた。
時事『米、メキシコに派兵計画か 麻薬カルテル対策で―報道』2025年11月04日06時34分配信
https://www.jiji.com/sp/article?k=2025110400138&g=int
報道にある通り、トランプ大統領がメキシコに情報機関や軍を派遣する計画を立て、すでに特殊訓練も始めているようである。

報道ではドローンで麻薬製造施設や麻薬カルテル構成員らを攻撃する計画。米軍の特殊部隊のほか、中央情報局(CIA)なども参加するとされる。
アメリカとメキシコは第一次トランプ政権時代から国境の壁を作るかどうかで揉めてきているが、第二次トランプ政権でも引き続き、質の違う問題となっている。
メキシコが不法移民や不正な銃や薬物流通を取り締まらないことに怒ったトランプ大統領は厳しい関税をメキシコに対して課すことを宣告した。
これに対し、年始からメキシコ政府は武装警備隊を1万人規模で国境沿いの街に配備し見回りを行ってきた。
しかし、変わらず米国にフェンタニルは流通し続けていることに業を煮やしたトランプ大統領が改めて軍事作戦を実施する方向に踏み込んだ。
メキシコは領土侵害と抗議するが、アメリカはメキシコを無視するだろう。この問題の裏には中国がいるからだ。

中国はアメリカ国内から排除され、現在はアメリカにアクセス可能なアメリカと接するメキシコ国境沿いに投資を活性化させており、中国共産党が関わっているとされるフェンタニルの製造流通拠点もこのメキシコ国境沿いにあるとされている。
今回、トランプ大統領が派兵する目的は明らかにこの中国による工作拠点を壊滅させるつもりである。
すでにCIAによる調査で拠点はほぼ全て把握しているものと見られる。
日本もフェンタニル流通ルートになっており、日本の対応が後手に回ればメキシコ同様に日本にもそれなりの対応を迫られ、できなければ米軍が行動を起こしかねないということである。
同盟国とはいえ、アメリカにそこまで自由にさせてはならない。日本でも早く情報機関となる日本版CIAを立ち上げ中国による麻薬密輸ルートを潰すべきである。
高市政権の今後の取り組みに期待したい。


