
ジャーナリスト「トランプ・プーチン・高市が世界に危機を招く!」→主要な部分が伝聞と憶測ですよ!ジャーナリストなら本人らに取材してから主張しては??
ジャーナリストは、直接取材をして、事実に基づくべきである。
しかし、だ。伝聞と憶測を根拠にして、事実に反する内容が含まれる記事がまかり通っている。
本日はとんでもないと思えてしまう記事をお見かけしたので論考したいと思う。何と、高市総理とトランプ大統領とプーチン大統領を並べて、世界を危機に追い込むと言うのである。
主要な部分が伝聞と推定で高市総理やトランプ大統領を攻撃する記事
リベラル派で有名な志葉玲氏は、4月22日、自身のtheLetter (ザ・レター)を更新し、「トランプ・プーチン・高市に共通!?危機を招く「人間的な要因」―翻弄される世界と日本」と言う記事を配信した。(参考)
しかし、だ。この内容には大疑問だ。まず、「個人の自己顕示欲やトラウマ、強い執着等が合理的判断を妨げ、自国や他国、世界全体に危機を招く」とし、これがトランプ大統領、高市総理、プーチン大統領に共通していると主張する。
しかし、だ。それこそ、ステレオタイプな断定であり危険で、ナチスに通じる独裁政治の発想に近い。そもそも、志葉氏が、この三人に直接取材したとは、聞いたことが無い。ジャーナリストならば、会ったこともない人の事を伝聞で、それもパーソナリティを決めつけるべきでない。
そしてこれが問題なのであれば、認知症と批判されたバイデン大統領は、どうなるのか??
志葉氏は、この事に対する言い訳の様に「直接診察していない公人への遠隔診断には慎重であるべきという批判もあります。しかし、当初の想定と大きく異なる状況に直面した際に混乱・憤慨し、軍事的エスカレーションへと突き進むトランプ大統領の行動パターンは、理性的な国際政治の指導者像とはかけ離れていることは確かでしょう。」と語るが、一体何が確かなのか意味不明だ。
私はトランプ氏、プーチン氏と複数回面会した人物に取材をしたことがあるが、その人物から聞いたことは、少なくともこの記事に書いているような事実とは違っている。それ程今の世の中は混沌として地政学的に難しい状況なのだろう。
そもそも、この記事には伝聞推定と事実誤認が多すぎる。「「イラン攻略は簡単だ」というイスラエルのネタニヤフ首相の非現実的な提案を受け入れた要因だと、海外の複数のメディアで論じられています。」と語るが、これは伝聞推定に過ぎない。今や各国や色々な立場のグループが世界中で情報戦を自分のために繰り広げている。なのでこの海外の複数のメディアの情報もその情報戦による偽情報の可能性もあるだろう。
また、「高市早苗首相の言動や政策決定には、故・安倍晋三元首相の「遺志」を受け継ぎ、それをより強化していくことに極めて強い執着があります。」と語るが、これは事実誤認だ。安倍総理は改憲に対して「自衛隊明記」だが、高市総理は自衛隊を国防軍に改変しようとしている。高市総理は安部総理を慕っていたと考えているが、少なくともその政策の細部はかなり違う。
経済政策でも安倍総理は消費税を上げたが、高市総理は減税を目指している。外交でも高市総理は、安倍総理より対中強硬だ。
外国人政策でも安倍総理は特定技能制度で受け入れを拡大したが、高市総理は不法滞在対策の強化、ビザ審査厳格化など受け入れ縮小と対策強化と正反対だ。一体どこが、「安倍総理の遺志の強化を執着している」のか。安倍総理の日本を守りたいと言う理念は同じでも、アプローチは違うのだ。正確に報道してもらいたいものだ。
他にも事実誤認がある。志葉氏は、「米国に配慮してイランと直接交渉を行わないことで、日本は深刻なエネルギー危機、資材不足に直面しつつあります。」と主張するが、高市政権は、イラン政府と直接交渉を繰り返している。4月8日に高市総理はイラン大統領と電話会談、茂木外務大臣はイランの外務大臣と3回以上、電話会談を行っている。駐日イラン大使との交渉も活発だ。
しかも、「暴走する権力者が世界も日本にも深刻な悪影響を及ぼしている今だからこそ、それに抗っていくこと」と締めくくるが、暴走しているのは、イラン革命防衛隊ではないのか?中国やインドなどの友好国のタンカーにも攻撃している始末だ。少なくとも高市総理は暴走する権力者には見えないが、それは我々だけだろうか?
いずれにせよ、今回のイラン攻撃、ウクライナ戦争、日中の関係悪化は、それぞれが別の理由で起きているのに、このように単純化して個人攻撃することこそリベラル派の悪い癖ではないか?まず、事実と向き合い、伝聞を極力排除し、ジャーナリストを名乗るのであれば是非取材をし、一次情報もしくはそれに近い情報をしっかりと入手してから報道していただきたい。


