
「テレビがソース」で政府追及の限界、立憲・杉尾氏に「古巣依存」「不安煽るな」と批判殺到
25日の参議院決算委員会において、立憲民主党の杉尾秀哉議員が行った質疑がネット上で波紋を広げている。杉尾氏は政府の流通管理政策をめぐり、TBSの報道を根拠に「現場で目詰まりの声がある」と指摘し、政府側の対応を問題視した。しかし、この質疑の様子を収めた動画がSNSに投稿されると、その追及姿勢に対する批判が相次ぐ事態となった。
ネット上に並んだのは、「テレビをソースに不安を煽るな」「独自の調査はないのか」といった手厳しい声だ。杉尾氏といえば、政界入り前はTBSのニュースキャスターや解説委員を歴任した。それだけに、古巣の報道をそのまま国会という最高権力のチェック機関での武器としたことに対し、「古巣依存ではないか」「ジャーナリスト出身としての矜持はどこへ行ったのか」という冷ややかな視線が注がれるのは無理もない。
もちろん、メディアの報道を端緒に政府の不手際をただす手法自体は、国会論戦において珍しいものではない。メディアが掘り起こした社会の「声」を国政に届けるのも野党の役割の一つだ。しかし、情報が瞬時に拡散し、検証される現代のSNS社会において、単に「テレビがこう言っている」というレベルの追及では、有権者の目肥えした審判に耐えられない。
本来、野党に求められるのは、報道を鵜呑みにすることではなく、それを契機として独自のネットワークやデータに基づいた「裏付け」を行い、政府の構造的な欠陥をロジカルに突くことだ。今回のように、一メディアのトーンをそのままなぞるような質問では、政策の建設的な議論ではなく、単なる世論の不安を煽るパフォーマンスと捉えられても反論は難しいだろう。
SNSを通じて国会の生々しいやり取りがリアルタイムに可視化される今、議員の「質問の質」はかつてないほど厳しく吟味されている。杉尾氏への批判は、単なる一議員への反発にとどまらず、エビデンスに基づいた深い論戦を求める国民の、野党第一党に対する「注文」の表れと言えるのではないか。


