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「風化させない」生放送で辺野古沖転覆事故に踏み込んだ山里亮太さん――主要メディアの『沈黙』が浮き彫りにするもの




6月3日、日本テレビ系の朝の情報番組「DayDay.」で、MCの山里亮太さんが放った言葉がネット上で大きな反響を呼んでいる。

番組では、閣議で閣僚が沖縄の正装「かりゆしウエア」を着用したニュースを報道。山里さんはそこから沖縄へと文脈を繋げ、今年3月に名護市辺野古沖で発生した、女子高校生ら2人が死亡した転覆事故へと自ら言及した。事故を巡っては、遺族がブログプラットフォーム「note」を通じて玉城デニー沖縄県知事へ真摯な問いかけを続けている。山里さんは「この声に耳を傾けていただきたい」「今回の事故に関しては、風化させるようなことはないような動きをしているというふうにスタッフさんとも話を聞いています。しっかりとこれからも伝えていけたらなあと思います」と番組スタッフの姿勢も含めて強い決意を語った。

この踏み込んだ発言に対し、SNS上では「よくぞ公共の電波で切り込んでくれた」「事故を風化させない姿勢が素晴らしい」と称賛の声が相次いでいる。なぜ、一介の番組MCのコメントにこれほどの熱い支持が集まるのか。それは、主要メディアによるこれまでの報道姿勢が、極めて消極的かつ不十分であるという冷徹な事実があるからに他ならない。

女子高校生らの命が奪われた痛ましい事故であり、遺族が行政のトップに説明を求めているという構図は、本来であれば社会的なニュースとして継続的に追及されるべき案件だ。しかし、多くの主要マスコミはこれを大きく取り上げず、世間の関心から遠ざけるかのような「沈黙」を続けてきた。メディアが報じなければ、事件や事故は社会的に「存在しないもの」として急速に風化していく。

今回の山里さんの発言は、そうしたマスメディアの不作為に一石を投じるものだった。ニュースの文脈としては唐突さを否めない部分もあったが、あえて「沖縄」のフックを見つけてでも、風化の危機にある重要テーマをねじ込んだ意義は極めて大きい。

主要メディアが横並びで沈黙を守る中、生放送という生身の舞台で遺族の声に光を当てた山里さんの行動。それは、現在の報道機関が失いつつある「伝えるべきを伝える」というジャーナリズムの原点を、皮肉にも情報番組のMCという立場から鋭く突きつける形となった。




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