今なお「映像」を見ぬ玉城知事、危機管理への鈍さと「不都合な真実」からの逃避




沖縄県名護市安和の辺野古移設抗議活動現場で、警備員と抗議女性がダンプカーに巻き込まれ死亡・負傷した凄惨な事故から時間が経過した。警察による捜査が進み、関係者の書類送検という一つの節目を迎えた今、改めて強い違和感を禁じ得ない事実がある。沖縄県のトップである玉城デニー知事が、いまだに事故当時の防犯カメラ映像を確認していないとされる点だ。県民、そして国民からは「まだ映像を見ていなかったのか」という驚きと批判の声が噴出している。

一人の尊い命が失われ、社会的な関心を集めた重大事故において、現場の客観的な状況を正確に把握することは行政の長として当然の責務である。防犯カメラの映像には、当時の活動実態や安全管理の不備など、文字の報告書だけでは伝わらない「現場の真実」が克明に記録されているはずだ。それを「捜査への影響」や「プライバシー」を建前に、自らの目で確認することを避け続ける姿勢は、危機管理の放棄と言わざるを得ない。

こうした知事の消極姿勢の背景には、自身が支え、容認してきた抗議活動の「不都合な実態」から目を背けたいという思惑があるのではないか、との疑念も生じる。事実、書類送検された女性の親族が報道記者個人を批判するなど、現場周辺の過激な論調や対立はいまだ収束していない。知事が法令順守を口にするだけで、生々しい現実が写った映像の直視を拒み続けるならば、それは当事者意識の欠如であり、県民の安全を守る覚悟を疑われても仕方がない。

事態の真相解明と再発防止は、正確な現状認識からしか始まらない。玉城知事は速やかに映像を確認し、行政トップとして真摯に事実と向き合うべきだ。




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