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放置パレット視察で玉城氏が黒島「初訪問」⇒ネットから「選挙前のパフォーマンス」との声 先島首長らの「離島軽視」指摘も背景に




沖縄県の玉城デニー知事が8月4日、竹富町黒島を知事就任後初めて訪れ、港湾に山積みとなった放置パレット(推定約8000枚)を視察した。9月13日投開票の沖縄県知事選を控え、八重山でのあいさつ回りの一環。地元紙の報道をきっかけに、「選挙前のパフォーマンスでは」との指摘がネット上で広がっている。

八重山日報によると、玉城氏は黒島で県政報告会・住民意見交換会を開き、飼料運搬などに使われ放置されたパレットの現場を確認した。責任の所在があいまいな点が課題で、住民から解決を求められたという。玉城氏は「管理責任は県。聞いた以上、必ず解決させる」などと応じたとの情報もある。

この問題自体は決して最近浮上したものではない。2018〜2019年頃から黒島港などでパレットの山積みが報じられ、景観悪化や火災リスク、台風時の飛散懸念が指摘されてきた。竹富町は条例で持ち込み制限を設け、処理に公費を投入してきたが効果は限定的。県も陳情対応や関係者協議に関与しており、2026年春以降は対策協議会設立や回収方針が動き出していた。長年指摘されてきた課題を、知事自身が8年近くたって初めて現地確認した形だ。

ネット上では「8年間何してたの」「選挙直前のマッチポンプ」「離島に寄り添うフリ」といった批判が相次いだ。報道から数カ月たっての訪問タイミングも「パフォーマンスと言われても仕方ない」との見方を強めている。

背景には、先島(宮古・八重山)の首長らが繰り返し指摘してきた「離島軽視」の声がある。就任直後から八重山訪問の少なさや災害対応の遅れが問題視され、「本島こそ離島を軽視している」との不満がくすぶった。安全保障面では、石垣市長や与那国町長、竹富町長らが知事の自衛隊強化批判に「理解できない」「離島の現状をどう考えているのか」と公然と不満を表明。空港・港湾の機能強化(特定重要拠点)をめぐっても、先島5市町がそろって要請したのに県が慎重姿勢を示した際、「離島軽視ではないか」との声が上がった。有事の住民避難関連会議を欠席して選挙応援に回ったことも「離島住民をないがしろ」と批判された事例がある。

玉城県政の軸は一貫して辺野古新基地建設反対に置かれてきた。これが支持基盤の核心である一方、先島側の生活インフラや安全保障の優先順位とのズレを生じさせ、「基地問題への傾倒が離島行政を後回しにしている」との印象を強めてきた。今回の黒島初訪問は、そうした長年の指摘の延長線上で受け止められている。

知事選告示を控え、玉城氏は「離島振興なくして沖縄振興なし」と強調している。現場視察自体は前向きな一歩だが、タイミングと過去の実績から「今更感」を拭えないのが実情だ。有権者は8年間の県政をどう評価するか、投票で判断することになる。




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