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ロシア軍が北方領土周辺で大規模ミサイル演習。茂木外相の抗議に対する圧力か… 防衛力強化に反対の人は、これでも「平和外交だけ」を訴えるのでしょうか




ロシア軍が北方領土周辺で大規模ミサイル演習を実施した。プーチン大統領による択捉島初訪問に日本が強く反発する中での行動だ。茂木敏充外相が「北方四島での軍備強化はわが国の立場に反するもので受け入れられない」と明確に抗議した直後のタイミングである。ロシアはこれを「仮想敵」への攻撃訓練と位置づけ、巡洋艦、原子力潜水艦、地対艦ミサイルを動員して実効支配を誇示した。

この一連の動きを見て、改めて問いたい。防衛力強化に反対し、「平和外交こそが最善」と繰り返す人たちは、これでもなお「話し合いだけで解決できる」と主張するのだろうか。

力を背景にした威圧は日常茶飯事

ロシアも中国も、何かあればすぐに軍事演習や示威行動を展開する。今回も例外ではない。日本の抗議に対し、ミサイル発射という形で「力」を見せつけ、圧力を加えてくる。これは偶発的な出来事ではなく、相手国の基本的な行動様式だ。

話し合いで分かり合える国ばかりではない。特に日本は、話の通じにくい国々に囲まれている。ロシアは北方領土で軍事的既成事実を積み重ね、中国は尖閣周辺で海警船による常態的な活動を続け、北朝鮮は核・ミサイルを背景に交渉を戦術的に利用する。これらの国々は、国内体制や戦略文化の違いから、純粋な対話だけでは利害を調整しにくい相手である。

防衛力の排除が招く外交的敗北

したがって、防衛力を排除・軽視することは、外交面でも深刻な影響を及ぼす。抑止力を自ら弱めれば、交渉の場でも相手の軍事的優位がそのまま圧力となり、理不尽な要求をのまざるを得ない状況に追い込まれやすくなる。力が背景にない「平和外交」は、理想としては美しく聞こえるが、現実の国際政治ではしばしば無力だ。相手がそれを理解している以上、交渉は「屈服の条件交渉」に転化しがちである。

歴史的にも、軍事的劣勢の下で行われた外交が不利な結果を招いた事例は少なくない。力の空白は挑発を招き、相手に「やれば通る」という誤ったシグナルを送ってしまう。

抑止と対話の両立こそ現実的な道

もちろん、防衛力の強化を目的化して対話を完全に放棄すれば、緊張を無用に高めるリスクもある。しかし、現状のように相手が軍事力で既成事実を積み重ねてくる環境下では、「平和外交だけ」を掲げるのは、あまりに現実離れした「お花畑」的発想と言わざるを得ない。

日本が取るべき道は、一定の自衛能力と同盟の信頼性を維持しつつ、その上で対話を進めることだ。抑止力があって初めて「ノー」と言える立場が生まれ、対等な交渉の余地が開かれる。今回のロシアの行動は、その事実を改めて突きつけた事例にほかならない。

防衛力強化に反対する人たちは、この現実をどう説明するのだろうか。理想を語るのは自由だが、国家の安全保障を預かる以上、理想だけでは国民の生命と領土を守れないことを、直視すべき時ではないか。




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