玉城デニー氏の敗戦コメントににじむ「他責」と「冷淡さ」 8年間支えてくれた「オール沖縄」にも距離?




沖縄県知事選で古謝玄太氏に敗れた玉城デニー氏の発言を、八重山日報が報じた。その内容を深く読み解くと、敗戦をめぐる「他責」と、これまで自身を支えてきた「オール沖縄」に対する意外なほどの冷淡さが浮かび上がる。

玉城氏は敗戦を受け、「都合のいいことだけが民意ではない。そうではないことも民意として現れる」と述べた。ここだけを見れば、選挙結果を民意として受け止めたようにも見える。

しかし、その後の発言ではメディアやSNSへの批判が相次ぐ。「オール沖縄」を掲げれば「叩きやすい」とメディアの報道を問題視し、SNSについても「日本の文化そのものを破壊する工作」とまで非難した。さらに「罵詈雑言が全国から沖縄に飛んでくるものも、メディアがバリアを張れたかも知れない」と述べている。

誹謗中傷やデマが問題なのは当然だ。しかし、政策や県政への批判までメディアやSNSの問題として扱えば、敗因を自らの県政運営や政策への県民の評価ではなく、外部に求めているようにも映る。

そして、さらに気になるのが「オール沖縄」への言葉だ。

玉城氏は「『オール沖縄』を出せば出すほど叩きやすい」と述べたうえで、「『オール沖縄』を選挙の対抗軸みたいに上げていくことだけが本当の運動ではない」と語った。

もちろん、玉城氏が「オール沖縄は邪魔だった」と考えていたと断定することはできない。しかし、今回の選挙では「オール沖縄」の看板を前面に出さず、敗戦後にはその存在を「叩かれる理由」のように語る。そうした姿を見れば、「やはり自分にとってオール沖縄は重荷だったのではないか」と勘繰りたくなる。

何より、「オール沖縄」は選挙だけで玉城氏を支えてきたわけではない。8年間の県政運営を政治的に支えてきた勢力でもある。その存在に対し、敗戦直後にこれほど距離を置くような言葉が出てくるのは、あまりにも冷淡ではないか。

敗戦を「民意」と認めながら、敗因はメディアやSNSに求め、さらに長年支えてきた「オール沖縄」にも距離を置く。玉城氏の敗戦コメントから浮かび上がるのは、単なる悔しさだけではない。「他責」と「冷淡さ」という、二つの側面である。




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