
「議席もないくせに」と自覚しているのに…川内博史氏「高市内閣を最後の内閣に」⇒まず自分たちが“終わらせられた”現実を直視しては?
「議席もないくせに」と言われることは分かっている……。そう自覚しているのなら、まずは自分たちがなぜ議席を失ったのかを考えたほうがいいのではないか。
9月19日、川内博史氏の事務所がXに投稿した内容が、なかなか興味深い。「自分の方針に反対しそうな人々を外して、言うことを聞くメンバーを集める」と高市改造内閣を批判し、「憲法改正に向けて、ゴリゴリおやりになられるんだろう」と指摘。そのうえで、「この高市内閣を自民党の最後の内閣にするために護憲リベラル共生は全力を尽くします」と宣言した。
しかし、ちょっと待ってほしい。
そもそも、政権が掲げた政策を実現するため、同じ方向を向いて仕事をしてくれる人物を閣僚に起用するのは、政治の世界では極めて自然なことだ。会社で社長が自分の経営方針に反対する人物ばかりを幹部に並べるだろうか。
高市総理も17日の記者会見で、今回の人事について、専門知識や課題意識、積極性、実行力などを見極め、「公約の実現に向けて前に進めていただける」人物を選んだと説明している。
もちろん、政権を批判することは自由だ。しかし、「同じ方向を向く人間を集めるな」という話になれば、政権が自ら掲げた政策を実行するための人事そのものを否定することになりかねない。
そして、もっとも皮肉なのが川内氏自身の「議席もないくせに」という一言だ。
川内氏は今年2月の衆院選で議席を失った。つまり現在は国会議員ではない。その立場から、「この高市内閣を自民党の最後の内閣にする」と宣言する。
いや、議席を失った側が、現に国民から議席を託された政権を「終わらせる」と宣言するとは、なんとも勇ましい話ではないか。
政治活動を続けることに問題はない。落選した政治家にも発言する自由はある。しかし、選挙で議席を託されなかったという現実は消えない。
「高市内閣を最後にする」と息巻く前に、まずは自分たちが選挙で“終わらせられた”理由を考えてみてはどうだろうか。
国民に選ばれた政権を「終わらせる」と語る前に、自分たちがなぜ国民から選ばれなかったのか――。そこを直視することから始めたほうが、よほど説得力のある政治活動になりそうだ。
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