
印旛沼の堤防決壊、冠水したソーラーパネルから出火…災害時、メガソーラーの安全性は大丈夫なのか?
千葉県成田市の印旛沼周辺で、台風25号の影響による大雨で堤防が決壊し、大規模な浸水が発生した。その現場近くにある太陽光発電施設では9月24日、火災が発生した。
報道によると、施設は一面が冠水。水が引いた後、ソーラーパネルの下にある電気設備の一部がショートして出火したとみられ、複数箇所で火が確認されたという。NHKのヘリコプター映像でも、水につかったソーラーパネルの下から炎と煙が上がる様子が映し出されている。
これは、太陽光発電が災害を引き起こしたという話ではない。しかし、災害時に大規模な太陽光発電設備がどのようなリスクを抱えるのかを考えるきっかけにはなる。
太陽光パネルは破損しても、光が当たれば発電する可能性があり、感電などの危険が残る。また、環境省によれば、パネルの種類によっては鉛、カドミウム、ヒ素、セレンなどの有害物質を含むものもある。通常の使用では容易に漏出するものではないが、災害で破損した場合には適切な処理が必要となる。
政府もメガソーラーをめぐる自然環境や安全面への懸念を受け、規制強化などを進めている。一方で、地域との共生を前提とした太陽光発電の導入拡大も続ける方針だ。
だからこそ問いたい。
環境破壊や景観への影響だけではない。洪水、豪雨、土砂災害などに見舞われたとき、巨大な太陽光発電設備は本当に安全なのか。火災が発生した場合、消防は安全に消火できるのか。破損したパネルの処理や、周辺環境への影響はどうするのか。
再生可能エネルギーを進めるのであれば、平時の発電量だけを見るのではなく、災害時まで含めた安全性を検証する必要がある。
今回の印旛沼の火災は、メガソーラーの是非そのものを決める出来事ではない。しかし、災害大国・日本で大規模な太陽光発電設備を設置する以上、住民の安全を最優先に考えるべきだという警鐘にはなるはずである。
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