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東大総長、なぜ2位の藤垣氏? ダブルスコアの“逆転”に文科相も選考理由の説明求める 著名人からも疑問の声




東京大学の次期総長に、藤垣裕子教授が選出された。女性が東大総長に就任するのは史上初となる。

一方で、今回の選考をめぐり、疑問の声も相次いでいる。

9月28日に行われた教職員による意向投票では、染谷隆夫氏が1107票を獲得して1位となり、藤垣氏は553票で2位だった。染谷氏は藤垣氏のちょうど2倍の票を得ている。もっとも、意向投票は最終決定ではなく、総長選考・監察会議が面接や所信表明、投票結果などを総合的に判断して総長予定者を決める制度であり、2位の候補を選出すること自体に制度上の問題はない。

問題は、「では、なぜ1位の染谷氏ではなく藤垣氏だったのか」という点である。

9月29日の記者会見では、毎日新聞の記者が國谷裕子議長に「得票数の一番高い人ではなく、藤垣さんが選ばれた理由は何か」「特に評価した点を1、2点に絞って」と質問。しかし國谷議長は、資料や面接などを基に議論を重ねたと説明したうえで、「文理融合」「学内外のコミュニケーション」「多様な知の発展」など、既に示されていた選考理由を改めて説明した。具体的な候補者同士の議論については「お話しできない」としている。

この説明については、関芳弘文部科学相も9月29日の会見で、「なぜそのような判断をしたのか、学内にしっかり説明する必要がある」と、選考理由や選考過程をしっかり説明することが重要との認識を示している。

さらに、島田洋一氏は「危険なメッセージになる」と指摘。甘利明氏も「ダブルスコアで勝った候補を外すって何のための投票なんだろう」と疑問を呈した。門田隆将氏も選考結果を問題視し、山尾志桜里氏は「総合的に勘案」という説明だけでは女性優遇に見えるとして、具体的な選出理由を語るべきだと主張している。

もちろん、藤垣氏が女性初の総長となること自体は歴史的な出来事であり、選考会議は性別を選考理由として議論していないと説明している。

だからこそ問われるのは、「女性だから選ばれたのか」ではなく、1107票対553票という大差を覆してまで藤垣氏を選んだ、具体的な決め手は何だったのかという点である。東大には、学内関係者や社会が納得できるだけの、より具体的な説明が求められているのではないか。




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